「日本版コストコ」としてテレビやSNSで話題沸騰中のスーパー「ロピア」。 関西エリアでも続々と店舗を増やしており、「そろそろ滋賀県にもできるのでは?」「うちの近くにも欲しい!」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
先に結論からお伝えすると、2025年11月現在、滋賀県内にロピアの店舗はありません。
「なんだ、まだ無いのか…」とがっかりするのは少し早いかもしれません。実は水面下では、滋賀進出に関する様々な期待や噂が高まっているのです。
この記事では、街の変化を追い続ける当ブログが、ロピアの滋賀県への最新の出店予定や、将来的に店舗ができるかもしれない有力候補地について、独自の視点で徹底解説します。
滋賀県民の皆様が気になる「ロピアはいつ来るの?」という疑問の答えを、一緒に探っていきましょう。
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【現状】ロピアは現在、滋賀県に店舗がある?
「ロピア 滋賀」と検索されている方に向けて、まず結論から明確にお伝えします。
2025年11月現在、滋賀県内に「ロピア(Lopia)」の店舗は1店舗もありません。ロピアの公式サイトに掲載されている店舗情報一覧にも、滋賀県の店舗は含まれていないのが現状です 。
しかし、滋賀県は京都府、岐阜県、三重県と隣接しており、県境に近いエリアにお住まいの方であれば、車や電車でアクセス可能な近隣のロピア店舗がいくつか存在します。
お住まいの地域別に、現在(2025年11月時点)利用しやすい最寄りの店舗をまとめました。
大津市・草津市など【湖南・湖西エリア】の最寄り店舗
滋賀県の南部、特に大津市や草津市にお住まいの場合、京都府内の店舗が最もアクセスしやすい選択肢となります。
- ロピア 京都ヨドバシ店
- 特徴: 電車でのアクセスが圧倒的に便利です。JR京都駅直結の「京都ヨドバシ」内に店舗があります 。
- 所在地: 京都府京都市下京区烏丸通七条下る東塩小路町590-2
- 滋賀からのアクセス:
- JR大津駅から京都駅まで:約9分〜10分
- JR草津駅から京都駅まで:約21分〜27分
- 分析: 大津・草津エリアからは電車で30分以内に到着できるため、最も現実的な最寄り店舗と言えます。ただし、支払いは現金のみ となっており、駐車場も京都駅周辺の料金体系となるため、車での大量買いよりは電車でのピンポイント買いに向いています。
- ロピア 宇治店
- 特徴: 車でのアクセスを重視するなら、宇治店も候補となります。「M’s mall(エムズモール)」というショッピングモール内にあるため、駐車場が利用しやすいのが強みです 。
- 所在地: 京都府宇治市槇島町清水48
- 滋賀からのアクセス:
- 大津ICから宇治東ICまで(高速利用):約20分
- 大津市内から一般道利用:約37分
- 分析: 週末に車でまとめ買いをしたい湖南エリアの方にとっては、京都ヨドバシ店よりも利便性が高い場合があります。
彦根市・長浜市など【湖北・湖東エリア】の最寄り店舗
滋賀県の北部、彦根市や長浜市にお住まいの場合は、京都方面よりも岐阜県の店舗がアクセスしやすくなります。
- ロピア 大垣店
- 特徴: 岐阜県西濃エリアの店舗で、湖北エリアからのアクセス候補となります。
- 所在地: 岐阜県大垣市室村町1-1
- 滋賀からのアクセス:
- 彦根市内から車(一般道優先):約1時間
- 分析: 彦根市周辺からであれば、一般道でも1時間程度で到着可能です。
- ロピア モレラ岐阜店
- 特徴: 岐阜県本巣市にある大型商業施設「モレラ岐阜」内の店舗です 。ロピアでの買い物以外も楽しめるのがメリットです。
- 所在地: 岐阜県本巣市三橋1100
- 滋賀からのアクセス:
- 長浜市内から車:約58分
- 分析: 長浜市からは車で1時間圏内となり、岐阜県の店舗の中では有力な選択肢です。
甲賀市・湖南市など【甲賀エリア】の最寄り店舗
県の南東部、甲賀市などにお住まいの方にとっては、三重県の店舗が新たな選択肢となります。
- ロピア 桑名サンシティ店
- 特徴: 三重県のロピアで、ショッピング施設「サンシティ桑名」の1階にあります 。
- 所在地: 三重県桑名市星川785
- 滋賀からのアクセス:
- 甲賀土山ICから桑名ICまで(高速利用):約29分〜30分
- 分析: 甲賀エリアからは高速道路を利用すれば最も短時間でアクセスできる店舗の一つです。
このように、現在は滋賀県内に店舗はありませんが、生活圏によっては近隣府県の店舗を「最寄りのロピア」として利用することが十分に可能です。
ロピアの滋賀県への出店予定はいつ?最新情報まとめ
【結論】滋賀出店の公式発表は「なし」— しかし水面下での動きを示す決定的証拠
2024年10月現在、株式会社ロピアおよび親会社のOICグループは、滋賀県内への新規出店に関する公式なプレスリリースや店舗情報を一切発表していません。公式ウェブサイトの店舗情報にも、滋賀県内の既存店または予定店は記載されていません。
しかし、この「公式発表の不在」を「計画の不在」と結論付けるのは早計です。ロピアの出店戦略は、他の大手スーパーマーケットチェーンとは一線を画しています。イオンモールのような数年がかりのデベロッパー主導のプロジェクトとは異なり、ロピアは「俊敏性」と「機密性」を特徴とします。
ロピアの典型的な手法は、既存の商業施設や閉店したスーパーマーケットの跡地(「居抜き」)への出店です。例えば、2024年2月にオープンした三重県の「桑名サンシティ店」は、「スーパーマーケット バロー星川店」の跡地に出店しています 。この戦略では、まず出店する「ハコ(物件)」を確保し、次にロピアのビジネスモデルの核となる「チーフ(部門責任者)」の人材を確保することが最優先されます。
一般消費者やメディアへの公式発表は、これらすべての準備が整った後の、しばしば開店の数ヶ月前、あるいは数週間前という最終段階で行われます。したがって、ロピアの滋賀出店計画を探る上では、「公式発表がない」ことを前提に、水面下で進む「証拠」を分析することが不可欠です。
最重要の根拠:ロピア本体が「滋賀県」で「チーフ候補」を募集した事実
滋賀県への出店計画を裏付ける最も重要かつ信頼性の高い証拠は、過去に大手転職サイト「doda」に掲載された株式会社ロピア本体の求人情報です 。
この求人情報は以下の点で決定的な意味を持ちます。
- 募集企業: 株式会社ロピア
- 募集ポジション: チーフ候補(部門毎採用)
- 勤務地: 【滋賀県】
- ステータス: 過去求人情報
この求人が単なる店舗スタッフではなく、「チーフ候補」を対象としていた点が極めて重要です。ロピアは「事業部制」を採用しており、ビジネスの根幹はこの「チーフ」にあります 。公式のリリースにもある通り、「各部門のチーフ自らが買い付け・販売価格設定を行う」 という独自のシステムがロピアの強みです。
つまり、チーフは単なる管理者ではなく、仕入れから価格設定までの全権を握る「社内起業家」です。ロピアは、このチーフ人材を確保・育成できなければ、新店をオープンすること自体ができません。
したがって、ロピアがコストをかけて「滋賀県」勤務の「チーフ候補」を募集したという事実は、その時点で滋賀県が同社の公式な出店ロードマップに含まれていたことの動かぬ証拠と言えます 。
この求人が「過去求人情報」であることについては、主に2つの仮説が立てられます。
- 計画進行中: 募集が成功し、採用されたチーフ候補が現在、大阪 、兵庫 、京都 などの既存の関西主要店舗で研修を積んでおり、滋賀県内の出店物件が最終決定されるのを待っている状態。
- 計画保留中: 初期調査段階として募集を行ったものの、ロピアの要求(約600坪規模の売場面積など )に見合う優良な物件が確保できず、計画が一時的に保留となっている状態。
同社の積極的な拡大戦略(2024年の三重県進出など )を鑑みれば、後者の可能性も否定はできませんが、前者の「計画進行中」である可能性は高く、いずれにせよ出店に向けた「企業としての意思」が確認できた点は最大の収穫です。
注意すべき情報:多賀町の「派遣」求人はロピアの店舗ではない
一方で、インターネット上では、ロピアの滋賀出店と関連付けて誤解されやすい情報も存在します。求人サイト「スタンバイ」には、「滋賀県 多賀町」での求人が掲載されており、関連キーワードとして「ロピア」が含まれています 。
しかし、この情報を詳細に分析すると、これはロピアの新規店舗の求人ではないことが明らかです。
- 募集企業: 株式会社ホットスタッフ滋賀(派遣会社)
- 雇用形態: 派遣社員
- 業務内容: スーパー向けお弁当やパックへ具材の盛り付け
- 勤務地: 滋賀県 多賀町 大字中川原
この求人は、ロピア本体 ではなく派遣会社 が募集するものであり、業務内容も店舗での接客販売ではなく、工場やセントラルキッチンでの「盛り付け」作業です 。
また、関連キーワードには「ロピア」と並んで「サミット スーパー」の名前も挙がっています 。これらの事実から、この多賀町の施設は、ロピアを含む複数のスーパーマーケットに卸すための弁当や惣菜を製造する「サプライヤー(食品工場)」であると結論付けられます。
したがって、この多賀町の求人情報 は、ロピアの「店舗」が多賀町にできることを示す証拠にはなりません。これは、ロピアのサプライチェーンに関する間接的な情報ではあっても、出店計画を分析する上では明確に区別すべき「誤解を招く情報(レッドへリング)」です。
戦略的分析:ロピアの関西進出パターンから見る「滋賀県」の必然性
ロピアの滋賀県進出を予測する上で、個別の噂よりもはるかに強力な根拠となるのが、同社の「関西・東海エリアにおける出店戦略マップ」です。滋賀県は、ロピアが構築する広域ドミナント戦略において、最後に残された「空白地帯」であり、その進出は戦略的な必然と言えます。
ロピアの関西エリアへの進出は、まさに「電撃的」でした。その驚異的なスピードと戦略的な配置は、以下の主要1号店のオープン履歴から明確に読み取れます。
| 府・県 | 1号店 | オープン日 |
| 大阪府 | ロピア寝屋川島忠ホームズ店 | 2020年9月29日 |
| 兵庫県 | ロピア尼崎島忠ホームズ店 | 2020年10月27日 |
| 奈良県 | ロピア ミ・ナーラ店 | 2021年4月29日 |
| 京都府 | ロピア京都ヨドバシ店 | 2021年11月18日 |
| (東海)三重県 | ロピア 桑名サンシティ店 | 2024年2月26日 |
この時系列が示すように、ロピアは2020年9月の関西1号店(大阪) から、わずか約14ヶ月後の2021年11月(京都) までに、近畿の主要都市圏(大阪・兵庫・奈良・京都)への橋頭堡を次々と確保しました。
近畿2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)のうち、2024年現在、ロピアが未進出のエリアは「滋賀県」と「和歌山県」のみです。
ここで重要なのは、なぜ「和歌山県」よりも「滋賀県」が次の一手として必然性が高いか、という点です。ロピアのビジネスモデルは、精肉 や鮮魚 といった生鮮食品の圧倒的な価格と鮮度、そして物量に支えられていますが、これは極めて高効率な物流(サプライチェーン)がなければ成立しません。
ロピアは関西圏と並行して、東海圏(岐阜県、愛知県)でも勢力を拡大しており、2024年には三重県桑名市にも出店しました 。
地図を見れば明らかなように、滋賀県は、ロピアの「東海ドメイン(岐阜・愛知・三重)」と「関西ドメイン(京都・大阪)」を物理的に結びつける、物流上の「結節点(リンチピン)」です。名神高速道路という大動脈が貫く滋賀県は、両エリア間の食品輸送コストを削減し、サプライチェーンを完成させる上で、避けては通れない戦略的要衝です。
対照的に和歌山県は、市場としての魅力はあるものの、地理的には「半島」であり、物流のハブとしての機能は滋賀県に劣ります。したがって、三重県桑名市 という滋賀県境に近い場所まで進出してきた現在、ロピアがサプライチェーンを最適化するために滋賀県に進出するのは、経営戦略上、必然の流れです。
【総括】ロピア滋賀1号店はいつ?「2026年」説の信憑性と専門家の見解
では、具体的に「ロピア滋賀1号店」はいつオープンするのでしょうか。インターネット上では「2026年頃」といった噂も見られますが、これは何を根拠にしているのでしょうか。
分析した限り、この「2026年」という具体的な年次を示す公式な情報や、信頼できる情報源は確認できませんでした 。これは、関西進出の第一波(2020年〜2021年) から時間が経過していることや、前述の「チーフ候補」募集 からの期待感が先行し、ソーシャルメディアなどで「希望的観測」として拡散された数字である可能性が高いです。現時点では、この「2026年」説に明確な根拠はありません。
以下に、専門的な見地から現状を総括します。
- IF (出店は?): 「ほぼ確実」。 企業としての出店意思(チーフ募集) と、関西・東海を繋ぐ戦略的必然性(物流の要)の両方が揃っており、出店自体は疑う余地がありません。
- WHEN (時期は?): 「不明、ただし決まれば高速」。 「2026年」説は根拠不明です。ロピアの出店スピードは極めて速く、優良な物件(例:閉店する大型スーパーの跡地 や、島忠ホームズのような大型施設 )が確保でき次第、数ヶ月単位で開店準備が進むと予想されます。
- WHERE (場所は?): 「最大の変数」。 これが現在の最大のボトルネックである可能性があります。多賀町の噂 はサプライヤー工場であり、出店地ではありません。ロピアが出店するには600坪(約2,000平方メートル)を超える売場面積 と十分な駐車場、そして物流効率を考えた幹線道路(特に名神高速道路のIC周辺や、人口密集地の草津市、大津市など)へのアクセスが求められます。この条件を満たす物件の確保が、現在の最大の課題であると推測されます。
滋賀県の消費者がロピアの出店を最も早く察知する方法は、ニュースリリースを待つことではありません。最初の「本物の兆候」は、転職サイトや求人情報誌に「株式会社ロピア」が募集主となる、「滋賀県」勤務の「オープニングスタッフ」や、再び「チーフ候補」 の正社員募集が掲載されることです。その求人広告こそが、公式発表に先立つ、最も確実な「開店準備開始」の合図となるでしょう。
滋賀県内のロピア出店「有力候補地」を独自予想!
ロピアの滋賀県への進出は、もはや「いつか」ではなく「いつ、どこに」という具体的な段階に入っています。関西・中部地方の店舗網を俯瞰すれば、滋賀県はロピアの勢力圏に完全に「包囲」されている最後の空白地帯です。
2020年に関西1号店として大阪府寝屋川市に出店して以来、ロピアの拡大戦略は驚異的な速度で進んできました。大阪府に13店舗、京都府(京都ヨドバシ店、宇治店)、兵庫県(尼崎店、三田店)、奈良県(ミ・ナーラ店)といった関西圏を制圧。さらに、滋賀県を囲む岐阜県(モレラ岐阜店、大垣店)や三重県(桑名サンシティ店、四日市北店)にも次々と出店しています。
この「ロピア包囲網」の中で、滋賀県は物流とドミナント戦略(集中出店戦略)の両面から、ロピアが埋めるべき「最後のピース」です。
しかし、ロピアが滋賀県に出店するには、まず同社の厳格な「出店方程式」をクリアする物件を見つけなければなりません。本セクションでは、まずその方程式を解き明かし、その上で「街の変化」という視点から、滋賀県内の具体的な有力候補地を3つ、独自に予想・分析します。
ロピアの「出店方程式」— 滋賀進出の必須条件
ロピアの店舗開発は、「年間30店舗以上の計画」 という急成長を支えるため、極めてシステマティックです。滋賀県という特異な市場(後述)においては、以下の条件が必須となります。
1. 「目的地」となるための「超・大規模駐車場」
ロピアは、近隣住民が日常の買い出しに使う「最寄品」スーパーではありません。その本質は、メガ盛りの精肉 や惣菜、UFOピザ などを求め、週末に車で「まとめ買い」に来る「デスティネーション(目的地)型」ストアです。
各地のオープン時には「10万人が並んだ」、「朝の8時30分から優先入場の入店列を作ります」 といった報道がなされるほど、その集客力はテーマパークに匹敵し、深刻な交通渋滞を引き起こすことが常態化しています。
これは、ロピアの出店立地を根本的に規定します。通常の駅前商業施設、例えば「Oh!Me大津テラス」(駐車場330台)のような規模では、ロピアのトラフィックを到底さばけません。最低でも「ビバシティ彦根」(駐車場2,500台)クラスの大規模な駐車場が、インフラとして絶対不可欠です。
2. 「居抜き再生」と「戦略的パートナーシップ」
年間30店舗 という出店スピードは、ゼロからの土地開発だけでは不可能です。ロピアの成長は、主に2つのパターンによって支えられています。
- 居抜き再生型: イトーヨーカドー や、最近ではスポーツ用品店 など、他社が撤退した「大型」の居抜き物件を狙う戦略です。これにより建築コストを抑え、スピーディな展開を可能にしています。ロピアにとって、他社が「失敗した」大型店跡地は、広大な敷地と駐車場が既に確保されている「お墨付き」の優良物件なのです。
- パートナーシップ型: ホームセンター「ムサシ」や「ビバホーム」を運営するアークランズとの戦略的業務提携 です。これは、既存の巨大ホームセンターの集客力とインフラ(特に駐車場)を共有する、最も効率的で低リスクな進出モデルです。
3. 「平和堂王国」への挑戦状
滋賀県への出店は、他の都道府県とは根本的に難易度が異なります。そこは、県内シェア3割 を握り、「かけっことびっこ」が「滋賀県人のアンセム」 とまで称される、絶対的ガリバー「平和堂」の王国だからです。
ビバシティ彦根 やフレンドマート など、県内の主要な商業拠点は平和堂に押さえられています。ロピアの滋賀進出は、単なる「新店舗オープン」ではなく、地元の巨人「平和堂」への「挑戦状」を意味します。
中途半端な出店は、平和堂の圧倒的な物量とブランド力 の前に埋没するだけです。事実、イズミヤ堅田店の跡地が、カインズ、無印良品、そして「平和堂」の複合店 として再生されることからも分かる通り、平和堂は有力な居抜き物件さえも自陣営に取り込む、鉄壁の防衛戦略を敷いています。
ロピアが選ぶ第一号店は、この防衛網を突き破り、平和堂の顧客を奪い取れるだけの「圧倒的な集客力」と「低価格」 をアピールできる「旗艦店」クラスの物件でなければなりません。
4. 「武器」としてのキャッシュレス導入
ロピアの低価格 を支えてきたのが、長年の「現金(げんきん)オンリー」方針 でした。しかし2025年に入り、ロピアはついに独自のキャッシュレスアプリ「ロピタ」を導入。JCBカードなどからアプリへの「チャージ」が可能になりました(ただし、店頭での直接のクレジットカード決済は依然不可)。
これは単なる利便性向上ではありません。ロピアの強みである「100%売場主導」 の裁量権モデルは、機動力が高い反面、「誰が何を買っているか」という本部レベルでのデータ収集が弱点でした。この独自アプリ導入は、顧客データを自社で囲い込み、詳細に分析するための「クローズド・ループ決済」への戦略的転換です。
平和堂のような地元密着・データ重視の巨人 と戦う上で、この「データ武装」は不可欠な武器であり、滋賀という最難関市場に挑むための準備が、ついに整ったことを意味します。
候補地エリア①:大津市南部(玉浦・萱野浦)-「大型ロードサイド店 閉店ラッシュ」の震源地
【最有力候補】 滋賀県で今、最も「街の変化」が激しく、ロピアの出店方程式に完璧に合致する場所。それが、大津市南部の国道559号線沿い、玉浦・萱野浦エリアです。京都・山科からのアクセスも至近のこのエリアは、大型ロードサイド店の「スクラップ&ビルド」の最前線となっています。
このエリアが有力である理由は、2段階の「変化」によって証明されています。
第一の「変化」(前兆)は、2024年8月に起きた「スポーツデポ レイクサイドガーデン大津店」の閉店 です。注目すべきは、その跡地を「スーパーマーケット カネスエ」が2024年11月に取得し、オープンした という事実です。カネスエは愛知県を地盤とし、ロピアと同様の「ディスカウント型」スーパーです。カネスエが、スポーツデポという「大型居抜き物件」を使い、関西初出店 の地としてこの場所を選んだことは、「この立地は、非・平和堂系の大型ディスカウントスーパーが成功するポテンシャルを持つ」という「証明(Proof of Concept)」に他なりません。
そして2025年、カネスエの隣接地で、さらに決定的な「本命」の変動が起きました。第二の「変化」(本命)は、家具・ホームセンターの「ナフコツーワンスタイル 滋賀大津店」が2025年7月31日をもって閉店 したことです。
この物件の特筆すべき点は、「居抜き」ではないという点です。2025年9月時点で、建物は「解体」中であり、11月末には完了する予定 です。そして、その敷地面積は「約1.7ヘクタール(=約17,000㎡、約5,140坪)」にも及びます。
これは、ロピアにとって「理想郷(ユートピア)」そのものの物件です。
1.7ヘクタールという広大な「更地」は、ロピアのデスティネーション型店舗 と、それを支える数千台規模の駐車場をゼロから建設する(新規開発)のに完璧なサイズです(例:福岡の新店も敷地3,584㎡、延床17,660㎡)。居抜き(S10)ではなく「新築」であるため、ロピアの最新フォーマットの店舗を、非効率な旧建物の制約なしに導入できます。
既にカネスエ が「ディスカウントスーパー」としての土壌を耕しており、市場の認知リスクも低い。京都から極めて近く、ロピア京都ヨドバシ店 の顧客層とも競合しにくい、絶妙なロードサイド立地です。
カネスエの進出 が「前哨戦」であり、ナフコ跡地 が「本戦」です。この1.7ヘクタールの更地は、ロピアが滋賀県に「旗艦店」を建設するための、最も合理的かつ強力な候補地と言えます。
候補地エリア②:高島市新旭町 - 唯一無二の「パートナーシップ」候補地
【戦略的候補】 大津市南部が「新規開発」のAプランだとすれば、こちらはロピアの「勝利の方程式」である「パートナーシップ型」のBプランです。
ロピアの高速展開の核には、ホームセンター「ムサシ」や「ビバホーム」を運営するアークランズとの戦略的業務提携(フランチャイズ契約) があります。この戦略を滋賀県で実行しようとした場合、候補地は「一択」に限られます。
滋賀県内の「ムサシ」を調査すると、アークランズが運営する「ホームセンタームサシ」は、「高島市新旭町」にしか存在しません。
この「ホームセンタームサシ高島店」 は、ロピアにとって滋賀県における唯一の「パートナーシップ戦略」の実行可能地点です。
高島市は、大津市や草津市といった県の中心部からは離れていますが、これはデメリットではありません。むしろ、平和堂のドミナント が相対的に手薄になりがちな「湖北・湖西エリア」の広大な商圏を、一撃で獲得するための「橋頭堡(きょうとうほ)」として機能します。
現在、長浜ICから岐阜県のロピア・モレラ岐阜店 までは車で約1時間 であり、湖北エリアの住民が県外に流出している可能性があります。ムサシ高島店 への出店は、この流出を堰き止め、北陸(福井)方面からの集客も狙える、極めて戦略的な一手となります。ロピアの店舗開発部 が、この唯一の提携先 を見逃すはずはありません。
候補地エリア③:守山市 - “再生”を待つ巨大商業施設のアンカーテナント
【再生型(ハイリスク・ハイリターン)候補】 3つ目の候補は、滋賀県で最も有名な「負の遺産」とも言える巨大商業施設、ピエリ守山です。
ピエリ守山には、開業当初の核テナントであった食品スーパー「バロー」が「すぐに撤退している」 という痛烈な過去があります。その撤退理由は「この立地では、最寄品を購入する顧客の集客には、無理があった」 と分析されています。つまり、「日常使い」のスーパーが失敗する立地特性であることが証明されているのです。
しかし、この「日常使いのスーパー(バロー)が失敗した」 という事実は、ロピアにとって撤退理由にはなりません。むしろ、進出の「動機」になりえます。
なぜなら、分析の前提で述べた通り、ロピアは「日常使い」のスーパーではないからです。ロピアは、その「非・日常」の「デスティネーション型」の集客力 によって、ピエリ守山が抱える「立地のハンデ」そのものを「解決」できる、数少ないキラーコンテンツです。
ピエリ守山に必要なのは、「ついでに寄る」テナントではなく、「そこを目指して車を走らせる」テナントです。ロピアは、オープン時に交通整理が必要になるほどの「デスティネーション」です。ロピアにとっては、既に巨大な建物と駐車場 が用意されている「居抜き物件」として、低コストで進出できるメリットがあります。
現在の食品テナントは「生鮮食品館 TOKUYA」 ですが、ロピアのブランド力は、ピエリ守山全体の集客力を根本から変えるポテンシャルを秘めています。ロピアが「居抜き再生型」戦略を選ぶならば、これほど劇的で話題性のある(そして平和堂 の牙城のど真ん中に突き刺さる)候補地はないでしょう。
分析のまとめ:有力候補地 比較一覧表
以上の3つの候補地は、それぞれロピアの異なる出店戦略パターンを代表しています。「ナフコ跡地」は理想的な「新規開発」。「ムサシ高島店」は「パートナーシップ」の定石。「ピエリ守山」は「居抜き再生」の逆張り戦略です。いずれの候補地も、滋賀県の小売地図を塗り替えるインパクトを持っています。
滋賀県内ロピア出店「有力候補地」比較分析
| 候補地 (Candidate Site) | 所在地 (Location) | 敷地/面積 (Site/Area) | 現状ステータス (Current Status) | 駐車場の潜在力 (Parking Potential) | 出店戦略パターン (Expansion Strategy Pattern) |
| ① ナフコツーワンスタイル 滋賀大津店 跡地 | 大津市玉浦 | 約1.7ヘクタール(約5,140坪) | 2025年7月閉店。 2025年11月更地完了予定。 | 特A(最高) (更地のため、ロピア専用の巨大駐車場を新設可能) | 「新規開発」型 (ロピアの理想をゼロから実現できる旗艦店モデル) |
| ② ホームセンタームサシ 高島店 | 高島市新旭町 | (既存HCと共有) | 営業中 | A(高) (ホームセンターの巨大駐車場をロピア顧客と共有可能) | 「パートナーシップ」型 (ロピアの提携戦略 と唯一合致する低リスクモデル) |
| ③ ピエリ守山 | 守山市今浜町 | 巨大(SC全体) | 営業中。 (食品部はTOKUYAが営業中) | A(高) (既存SCの巨大駐車場をそのまま利用可能) | 「居抜き再生」型 (過去にスーパーが撤退 した難所を、ロピアの集客力で再生する逆張りモデル) |
なぜロピアはこれほど期待されるのか?滋賀県民へのメリット
「日本版コストコ」とも呼ばれ、メディアでも頻繁に取り上げられるロピア。なぜこれほどまでに滋賀県への進出が熱望されているのでしょうか?その理由は、ロピアが持つ独自の魅力と、それがもたらす生活の変化にあります。
圧倒的な「安さ」と「楽しさ」の両立
ロピアの最大の魅力は、なんといってもその価格の安さです。特に精肉分野出身という強みを活かした高品質なお肉の大容量パックや、野菜、果物の破格値は、家計を預かる方にとって何よりの味方となります。
しかし、ロピアはただ安いだけではありません。
- オリジナル惣菜の魅力: ピザやモンスターバーガーなど、コストコを彷彿とさせるインパクト抜群のオリジナル惣菜が充実しており、「今日はロピアでパーティーしよう」というワクワク感を提供してくれます。
- 「個店主義」による面白さ: ロピアは各店舗のチーフ(売場責任者)が独自に仕入れや価格設定を行う「個店主義」を採用しています。そのため、店舗ごとに特色があり、行くたびに新しい発見があるのも大きな特徴です。
もし滋賀にロピアができたら?予想される生活の変化
もし滋賀県内にロピアがオープンした場合、私たちの生活にはどのような変化が訪れるでしょうか。
メリット:買い物が「レジャー」になる 週末に家族でロピアへ行き、カートいっぱいにまとめ買いをする――。そんな新しいライフスタイルが定着するかもしれません。普段のスーパーとは一味違う商品ラインナップは、日々の食卓を豊かにし、買い出しそのものを楽しいイベントに変えてくれるでしょう。
懸念点:周辺道路の混雑 一方で、ロピアの人気は凄まじく、オープン直後や週末には駐車場待ちの長い車列ができることも珍しくありません。車社会である滋賀県においては、出店場所周辺の道路混雑が新たな課題となる可能性も考えられます。
それでも、「近くにあれば絶対に通いたい!」と思わせるだけの魅力がロピアには詰まっています。滋賀県への初出店が実現すれば、地域の買い物事情を一変させる大きなニュースとなることは間違いありません。
まとめ:滋賀へのロピア初出店情報は継続して追跡します!
本記事では、スーパーマーケット「ロピア」の滋賀県への出店状況について、最新情報や噂を調査してきました。
現状を整理すると、2025年11月現在、残念ながら滋賀県内にロピアの店舗はありません。
しかし、ロピアは関西エリアでの店舗網を急速に拡大しており、滋賀県への進出も「時間の問題」と言えるほど現実味を帯びてきています。県内の大型商業施設の跡地や、ロードサイドの広大な土地などは、常に有力な候補地となり得ます。
当ブログ「街の変化ナビ NEXT」では、今後もロピアの滋賀出店に関する情報を独自に追跡していきます。
- 具体的な出店計画の発表
- 候補地での工事の動き
- 新たな求人情報
といった新しい動きがあり次第、この記事にいち早く追記してお知らせします。滋賀県へのロピア進出を心待ちにしている方は、ぜひ当ページをブックマークして、続報をお待ちください!


滋賀県の気になる閉店店舗
👇 ロピアが、求めている立地条件にマッチしているので追記してみました。




