2025年8月20日、多くの食通に愛された名店が、一つの歴史に幕を下ろすというニュースが駆け巡りました。フジテレビの人気番組「料理の鉄人」で一世を風靡した「フレンチの鉄人」、坂井宏行氏（83）がオーナーを務めるレストラン「ラ・ロシェル南青山」が、2025年12月末をもって閉店することを発表したのです。
公式発表では「この素晴らしい場所での営業には一旦区切りをつけます」と語られていますが、具体的な理由は明らかにされていません。 この「一旦区切り」という言葉の裏には、一体どのような真相が隠されているのでしょうか。そして、鉄人が見据える「次なる一手」とは？本記事では、閉店の背景から坂井シェフの今後の活動まで、徹底的に掘り下げていきます。
なぜ閉店？「一旦区切り」の言葉に隠された3つの可能性
多くのファンが最も知りたいであろう、閉店の理由。公式発表では明言されていないものの、いくつかの情報を組み合わせることで、その背景を推測することができます。
坂井シェフの年齢と「90歳まで現役」という情熱
坂井シェフは2025年4月に83歳を迎えました。 過去のインタビューでは「90歳まで現役でいたい」と語るなど、その情熱は衰えを知りません。 しかし、80歳を超え、レストランの第一線で立ち続けることの厳しさは想像に難くありません。今回の閉店は、体力的な負担を考慮し、一度立ち止まるための「区切り」である可能性が考えられます。
息子・坂井慎吾氏への経営継承と「新しいラ・ロシェル」への布石
「ラ・ロシェル」を運営する株式会社サカイ食品の代表取締役社長は、坂井シェフの長男である坂井慎吾氏が務めています。 慎吾氏は金融業界でキャリアを積んだ経営のプロであり、料理人である父とは違うアプローチで「ラ・ロシェル」の未来を考えています。 2021年のインタビューで慎吾氏は「父が引退したあとも会社は存続していかなければならない」「父が歩んできた道をただなぞるのではなく、運営にも“革新”が必要」と語っており、今回の閉店が、慎吾氏が主導する「新しい形のラ・ロシェル」へのリニューアルに向けた準備段階である可能性も否定できません。
「新しい姿」への準備期間
公式サイトの発表には「また、新しい姿で皆さまとお目にかかれる日のため、残り半年を精一杯駆け抜けて参ります」という一文があります。 これは、単なる閉店ではなく、次なるステージへの明確な意思表示と読み取れます。具体的な計画は2025年の秋頃に発表される予定とのことで、ファンはその続報を待つことになります。
引退ではない！鉄人の挑戦は続く
今回の閉店は、坂井シェフの引退を意味するものではありません。むしろ、新たな挑戦への序章と捉えるべきでしょう。
坂井シェフは近年、嚥下食の開発に携わるなど、新たな食の可能性を追求し続けています。また、ジム通いやマリンスポーツを欠かさないなど、健康維持にも余念がありません。 「料理人として生きていくんだという信念」を若い料理人たちに説くその姿は、生涯現役を貫く覚悟の表れです。
「ラ・ロシェル」という大きな看板を一旦下ろすことで、より自由な立場で、本当にやりたいことに挑戦していく。それが鉄人の「次なる一手」なのかもしれません。
【ファン必見】最後の晩餐、予約はまだ間に合うのか？
閉店までの残り半年間、「ラ・ロシェル南青山」では特別メニューの提供や美食会など、様々な企画が用意されています。
現在、公式サイトや一休.comなどの予約サイトでは、「坂井宏行特別メニュー」などが提供されており、三大珍味やアワビといった高級食材を使った、まさに鉄人の集大成ともいえるコースを味わうことができます。
閉店のニュースを受けて予約が殺到することが予想されるため、最後の思い出に訪れたい方は、早めの予約をおすすめします。
- 公式サイト: https://www.la-rochelle.co.jp/
- 一休.com: https://restaurant.ikyu.com/100161/
- 食べログ: https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13001325/
※閉店の発表に伴い、予約が大変混み合っている可能性があります。
山王店・福岡店は営業継続
なお、「ラ・ロシェル」は南青山店の他に、山王店（東京）と福岡店があります。 これらの店舗は今後も営業を継続します。特に山王店は2025年春にリニューアルオープンし、「新・懐石フレンチ」をコンセプトに新たな挑戦を始めています。 南青山店の閉店を惜しむファンは、こちらの店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか。
まとめ：「フレンチの鉄人」坂井宏行、ラ・ロシェル南青山閉店の真相
「フレンチの鉄人」坂井宏行氏の「ラ・ロシェル南青山」閉店は、一つの時代の終わりを告げる寂しいニュースであると同時に、新たな伝説の始まりを予感させるものでもあります。「一旦区切り」をつけ、次なるステージへと向かう鉄人。その挑戦から、これからも目が離せません。秋に発表されるという続報を、楽しみに待ちたいと思います。
