2023年5月、半世紀近い歴史に幕を下ろした「イズミヤショッピングセンター大久保」。その広大な跡地の行方に、ついに大きな動きがありました。
2025年12月、現地に掲示された看板により、滋賀の雄「平和堂」の進出が判明！2027年秋のオープンを目指し、地上2階・地下1階の新たな商業施設が誕生する計画です。
買い物環境が便利になる一方で、地元住民として気になるのが「周辺道路の混雑」ではないでしょうか。旧国道24号（府道69号線）沿いという交通の要所だけに、出入り口の設計一つで日々の暮らしへの影響が変わります。
本記事では、判明した事業計画から、新しい平和堂の規模や気になる駐車場の動線、周辺への影響をプロの視点で深掘り解説します。
※本記事は、現地掲示物および公開情報をもとに構成しており、計画内容は今後変更される可能性があります。
平和堂大久保店（仮）の計画概要と「渋滞」への懸念
2025年年末、現地に「平和堂城陽平川店(仮称)」の建設予定を示す標識が設置されました。まずは、現時点で分かっているスペックを確認しましょう。
店舗の規模とフロア構成
看板の情報によると、建物の概要は以下の通りです。
- 階数： 地上2階、地下1階
- 延床面積： 約12,618.30㎡
- 構造： 鉄骨造
かつてのイズミヤ大久保店も地上4階建て（一部5階）の大型店でしたが、今回は2階建て（＋地下）と、より「日常の買い物」に特化した、回遊性の高いコンパクトな構成になると予想されます。
駐車場の出入り口はどうなる？
読者が最も懸念しているのが、府道69号線（旧24号線）の渋滞です。
旧イズミヤ時代は、正面入口の他にも北側や西側からのアクセスが可能でしたが、新しい計画では以下の点が注目ポイントとなります。
- 右折入庫の制限： 近年の大型店舗では、渋滞緩和のため「左折入庫・左折出庫」が推奨される傾向にあります。特に交通量の多い府道69号線側からの右折入庫が制限されるかどうかが、周辺の裏道の混雑を左右します。
- 地下駐車場の活用： 「地下1階」という構造から、イズミヤ時代と同様に地下駐車場が設けられる可能性が高いです。雨の日の利便性は確保されますが、スロープ付近での入庫待ちが発生しないような設計が求められます。
2027年秋、周辺道路はどう変わるのか
平和堂がオープンする2027年頃には、城陽スマートインターチェンジ周辺の開発も進み、地域全体の交通量が増加していることが予想されます。
特に「平川交差点」周辺は、現在でも朝夕のラッシュ時に混雑が発生しやすいポイントです。 「便利なスーパーができるのは嬉しいけれど、車が出しにくくなるのは困る……」 そんな周辺住民の切実な声に応えるべく、今後、行政との協議でどのような「右折車線対策」や「歩行者動線の確保」が示されるのか、引き続き注視が必要です。
ロピア・アルプラザとの三つ巴？城陽・宇治エリアの「スーパー勢力図」激変
2027年秋に平和堂の新店舗が誕生することで、周辺の買い物環境は「選べる時代」から「激戦の時代」へと突入します。特に注目すべきは、近隣の強力なライバルたちとの住み分けです。
「激安のロピア」vs「信頼の平和堂」
2025年夏にオープンしたとされる、圧倒的な集客力を誇る「ロピア 宇治店（M’s mall内）」。
- ロピア： 肉類をはじめとする「まとめ買い」「安さ」を武器に、週末の広域集客に強みを持ちます。
- 平和堂（新店舗）： 毎日通いやすい「鮮度」「HOPカードの利便性」「適正価格」で勝負。 仕事帰りの日常使いや、品質重視の層をロピアから奪還できるかが鍵となります。
「アル・プラザ城陽」との自社競合は？
同じ城陽市内にある巨大な旗艦店「アル・プラザ城陽」。直線距離で約3kmという近さですが、役割は明確に分かれると予測されます。
- アル・プラザ城陽： レジャーや衣料品、映画館、大型専門店を含む「目的地型」のモール。
- 新店舗（大久保跡地）： 食料品を核としつつ、短時間で買い物を済ませられる「生活密着型」の店舗。 平和堂は、城陽市北部から宇治市南部にかけてのドミナント（集中出店）を固め、他社の入り込む隙を与えない戦略をとるでしょう。
かつてのイズミヤファンが熱視線！「期待されるテナント」を大胆予想
「イズミヤ大久保店」が長く愛された理由は、スーパー以外の専門店が充実していた点にあります。地下1階・地上2階という今回の建物構成から、どのようなテナントが入るのか、地元のニーズから予測します。
復活が望まれる「生活便利ショップ」
イズミヤ時代に重宝されていた以下のジャンルは、新店舗でも入る可能性が高いと考えられます。
- 100円ショップ： ダイソーやセリアなど、旧店舗時代に欠かせなかった「ついで買い」の拠点。
- ドラッグストア： 調剤併設型であれば、近隣住民の利便性は一気に高まります。
- ベーカリーコーナー： 平和堂おなじみの「ハトメロ（平和堂名物パン）」だけでなく、イートインスペースの有無も注目点です。
「サービス機能」の充実こそが地域の願い
旧イズミヤは、クリーニング店や銀行ATM、さらにはちょっとした衣料品が揃う「街のインフラ」でした。
- クリーニング・郵便受取： 共働き世帯が多いエリアのため、生活動線上のサービス施設への期待は絶大です。
- 衣料品・雑貨： アル・プラザほどではなくとも、平和堂得意の肌着や靴下など「急に必要になる実用品」のコーナーは、高齢者層からも強く望まれています。
まとめ：2027年秋、大久保の「お買い物」が新時代へ
長らく空き地となっていたイズミヤショッピングセンター大久保跡地。そこには、地元の期待通り、地域に根ざしたスーパー「平和堂」が新たな息吹を吹き込むことになりました。
最後に、今回の情報を整理し、オープンに向けて今からチェックしておきたいポイントをまとめます。
今回のニュースの振り返り
- 事業者 株式会社平和堂
- 敷地面積 8484.29㎡
- 建築面積 4598.99㎡
- 延床面積 12628.24㎡
- 用途・戸数 物販店舗 1棟
- 構造 鉄骨造 地上2階建 地下1階
- 高さ 16.66ｍ
- 工事着工予定日 令和8年4月1日
- 工事完成予定日 令和9年9月30日
- 場所： 城陽市平川（旧国道24号線沿い）
かつてのイズミヤが担っていた「地域の交流拠点」としての役割を、今度は平和堂が引き継ぐ形になります。
オープンまでに準備・チェックしておくべき3つのこと
2027年のオープンをスムーズに迎えるために、今からできる準備をご紹介します。
- 「HOPカード」の準備（または既存カードの確認） 平和堂といえば、ポイント還元率が高く、地域住民の必須アイテムである「HOPカード」です。既にアル・プラザ城陽等でお持ちの方はそのまま使えますが、まだの方は、近隣店舗での買い物ついでに作成しておくと、オープン時の混雑に慌てずに済みます。
- 「平和堂スマートフォンアプリ」のインストール 最近の平和堂は、アプリ限定のクーポンや電子チラシが非常に充実しています。新店舗のオープンキャンペーン情報も、アプリがいち早くキャッチできるはずです。
- 周辺道路の「迂回路」を見つけておく 工事が本格化し、2027年のオープン直後には周辺道路が激しく混雑することが予想されます。普段から府道69号線を利用されている方は、オープン後の渋滞を想定し、西側の住宅街や裏道のルートを把握しておくと安心です。
「街の変化ナビ NEXT」より
半世紀愛されたイズミヤの跡地が、再び活気を取り戻すニュースは、私たち地元住民にとってこれ以上ない喜びです。2027年秋までまだ時間はありますが、その分、どのようなテナントが入るのか、どのような建物が出来上がるのかを想像する楽しみも増えました。
今後、具体的な店舗名やテナント情報が判明次第、当ブログでは最速でアップデートしていきます。ぜひ、ブックマークをして続報をお待ちください！
