秋葉原といえば、電気街やアニメ文化で知られる先端の街。そんなJR秋葉原駅構内に、2025年4月7日、最新のテクノロジーを体験できる新施設「エキュート秋葉原」がオープンしました。
なかでも注目を集めているのが、生成AIを活用したロボット「ugo Pro」の導入。人手不足対策はもちろん、訪れる人へのスムーズな案内や多言語対応で、国内外からの来訪者にもやさしい設計となっています。
この記事では、ugo Proとは何か、どんな技術が使われているのか、エキュート秋葉原でどのように活躍するのかをわかりやすくご紹介します。
エキュート秋葉原とは?新施設の特徴を解説

「エキュート秋葉原」は、JR秋葉原駅の改札内にオープンした商業施設です。通勤・通学の途中で立ち寄りやすく、買い物やグルメを楽しめる空間として注目を集めています。
- 常設23店舗+催事1店舗が出店
- 複数の店舗での買い物を一括で会計できる「集中レジ」
- 支払い方法は完全キャッシュレス
- チャージ専用端末も設置され、主要な決済サービスに対応
さらに、バーチャル施設「Parallel ecute -Akihabara-」の公開も話題に。施設の仮想空間をスマホやPCから体験できるなど、まさに“デジタルとリアルが融合”した次世代型の駅ナカ施設となっています。
“ugo Pro”とは?どんなロボットなのか
「ugo Pro」は、東京都千代田区の企業ugoが開発した業務用ロボット。元々は警備業界向けに展開されており、カメラやセンサーを活用して警備巡回や異常検知などを行う用途で実績を積んできました。
今回エキュート秋葉原で導入されたのは、このugo Proをベースにした案内・接客用”バージョン。商業施設での常設稼働は今回が初の試みです。
ugo Proは、施設内を自走しながらカメラの映像をリアルタイムで解析し、来訪者の状況に応じた対応が可能。簡単な案内はもちろん、緊急時には一次対応を行う機能も想定されています。
生成AI+RAG技術で精度の高い案内を実現
ugo Proには、大規模言語モデル(LLM)をベースとした生成AIが搭載されています。これに加えて、「RAG(検索拡張生成)」という仕組みによって、事前に学習した施設情報だけでなく、外部のデータベース情報にもアクセスして回答が可能になっています。
RAGとは「Retrieval-Augmented Generation」の略で、AIが答える際に“関連情報をリアルタイムで引っ張ってくる”技術。これにより、単なる暗記型のAIではなく、より柔軟かつ正確な案内ができるようになっているのです。
対応言語も多様で、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応。必要に応じて、遠隔操作による応答にも切り替えられます。
ugo Proはどこで会える?施設内での活躍シーン
現在のところ、ugo Proがどの場所に常駐しているかの詳細は公開されていませんが、以下のような活躍シーンが想定されています:
- 改札付近での施設案内(店舗の場所、営業時間など)
- 外国人観光客への多言語サポート
- 「おすすめのお土産は?」などの簡単な質問への回答
- 緊急時の避難誘導やサポート
案内カウンター周辺やメインフロアで稼働している可能性が高く、今後は他の施設でも展開が進むことが予想されます。
バーチャル施設「Parallel ecute」も体験できる
エキュート秋葉原のもう一つの魅力が、仮想空間上に再現されたバーチャル施設「Parallel ecute」です。専用サイトでは、スマホやPCから施設内を擬似的に探索することができ、訪問前の下見やルート確認に便利です。
このサイト内には、AIコンシェルジュ「エキュートのリス」も登場し、施設に関する質問に多言語で答えてくれます。
なぜ秋葉原でAIロボ導入?背景と狙いとは
AIロボットの導入は、人手不足の解消や接客対応の品質向上を狙ったものですが、それだけではありません。“テクノロジーの街”秋葉原だからこそ、最先端の取り組みが歓迎されやすいという背景があります。
訪日観光客の増加に対応するための多言語サポートや、案内の迅速化、効率化も重要なポイント。ugo Proはその最前線を担う存在として、今後の注目度も高まりそうです。
他にもある?AIロボットが活躍する事例
ugo ProのようなAIロボットは、すでに他の施設でも活躍を始めています。
- 羽田空港:自律走行ロボットによる案内・清掃
- イオンモール:巡回型警備ロボット
- ホテル業界:AIによるチェックイン案内
商業施設や公共インフラでのロボット導入は今後さらに広がると予想され、エキュート秋葉原の試みは、そのひとつのモデルケースとも言えるでしょう。
ugoロボットの値段は?

近年、労働力不足の解消や業務効率化のために注目を集めているのが、ヒト型ロボット「ugo(ユーゴー)」です。特に警備や点検、受付業務などを担うサービスロボットとして、企業や施設での導入が進んでいます。
この記事では、「ugoロボットの値段はいくらなのか?」という疑問に答えるとともに、価格に見合う性能や導入メリットについても詳しく解説します。
ugoロボットとは?簡単におさらい
ugo(ユーゴー)は、株式会社Mira Robotics(ミラロボティクス)が開発した、遠隔操作型の双腕ロボットです。人間のように動く腕と自律走行機能を持ち、主に以下の業務に活用されています。
- 商業施設やオフィスビルでの巡回警備
- 工場・インフラ施設の点検業務
- イベント会場での受付・案内業務
従来のロボットに比べ、柔軟性と拡張性に優れているのが特徴です。
ugoロボットの値段は?【参考価格を解説】
ugoロボットの価格は、購入ではなく月額制のサブスクリプション形式で提供されており、月額料金は数十万円からとされています。
公開されている一部情報や企業導入事例から、以下のような料金感が見受けられます。
プラン内容 | 月額費用(目安) | 備考 |
---|
ugo警備パッケージ | 月額 約50万円~ | 専用アプリ・遠隔操作システム込み |
ugo点検パッケージ | 月額 約40万円~ | 点検スケジュール設定・記録管理付き |
カスタムパッケージ | 応相談 | 企業ニーズに応じた個別対応 |
※上記の金額は一例であり、導入台数やサービス範囲により変動します。
ugoのコストパフォーマンスは高いのか?
ugoの月額費用は一見高額に思えるかもしれませんが、実際には人件費との比較でコスト削減が可能となるケースが多くあります。
たとえば、夜間の施設警備を人員2名体制で行っていた場合、1ヶ月あたりの人件費は約60~80万円以上かかることもあります。これをugo1台で補えるとすれば、長期的にはコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
また、以下のような点も導入メリットです:
- 人件費の削減
- 24時間365日の稼働が可能
- 離れた場所からの遠隔操作・記録管理
- 社会的評価の向上(最先端技術の活用)
導入には補助金の活用も可能
一部の自治体や業界団体では、ロボット導入を支援する補助金制度を設けています。ugoロボットのような省人化・省力化につながるテクノロジーは、特に中小企業向けの支援対象になることもあります。
導入を検討する際は、以下をチェックしておきましょう:
- 地方自治体の中小企業支援制度
- 経済産業省などのロボット導入補助金
- 業界団体の支援プログラム
まとめ|ugoロボットはコスト以上の価値がある
ugoロボットは、月額制で導入できる最新のサービスロボットです。値段は月額40万~50万円前後が目安とされていますが、それに見合う機能とメリットを備えています。
特に、人手不足への対応や業務の効率化を求める施設・企業にとっては、コストパフォーマンスの高い投資といえるでしょう。
今後も進化が続くugoロボット。導入を検討中の企業は、無料相談やデモ機の利用などを通じて、その性能を体験してみることをおすすめします。
まとめ|エキュート秋葉原にAIロボ“ugo Pro”登場!接客・案内ができる次世代ロボ
秋葉原の“未来型施設”を体感しよう!
「ugo Pro」の登場により、エキュート秋葉原は単なる駅ナカ商業施設ではなく、未来型の体験スポットとして進化しています。
AIによる接客や案内がどこまで実用化されるのか、そしてそれを実際の買い物体験にどう活かしていくのか——今後の展開にも注目です。
秋葉原を訪れる際は、ぜひugo Proを探してみてはいかがでしょうか?