イグノーベル賞2024年も面白い!哺乳類がお尻からも呼吸できることを発見!?イグノーベル賞(Ig Nobel Prize)は、「人々を笑わせ、そして考えさせる業績」に対して贈られる賞です。1991年に創設され、毎年10組の個人や団体に授与されます。ノーベル賞のパロディとして始まりましたが、ユニークで興味深い研究が多く受賞しています。
例えば、カエルを磁気浮上させる実験や、カップルが出会ったときに心拍数が同期することを発見した研究などが受賞しています。日本人も多く受賞しており、16年連続で受賞しているそうです。
イグノーベル賞の歴史 いつから?
イグノーベル賞は1991年に創設されました。イスラエルの科学関係雑誌『The Journal of Irreproducible Results(再現不能な結果ジャーナル)』の編集者であるマーク・エイブラハムズ氏によって始められました。この賞は「人々を笑わせ、そして考えさせる業績」に対して贈られます。
イグノーベル賞の最新受賞者は誰?
最新のイグノーベル賞受賞者は、2024年9月13日に発表されました。以下は主な受賞者の一部です:
- 平和賞: B・F・スキナー氏の「ミサイルの飛行経路を誘導するために生きたハトをミサイル内に飼育することの実現可能性を調べる実験」。
- 植物学賞: ジェイコブ・ホワイト氏とフェリペ・ヤマシタ氏の「本物の植物が隣接するプラスチック製の人造植物の形状を模倣することの発見」。
- 解剖学賞: マジョレーン・ウィレムス氏らによる「毛髪形成における遺伝的決定論と半球の影響」。
- 薬学賞: リーベン・シェンク氏、ターミン・フェダイ氏、クリスチャン・ビュッヘル氏の「痛みを伴う副作用を引き起こす偽薬は、痛みを伴う副作用を引き起こさない偽薬よりも効果的である可能性があることについて」。
- 物理学賞: ジェームズ・リャオ氏の「死んだマスの遊泳能力の実演と説明」。
日本人も受賞しており、東京医科歯科大学の武部貴則教授らのグループが生理学賞を受賞しました。
【ケンブリッジ=共同】人を笑わせ、そして考えさせる研究に贈るイグ・ノーベル賞の今年の受賞者が米マサチューセッツ工科大で12日発表され、東京医科歯科大の武部貴則教授(37)のチームが生理学賞に選ばれた。哺乳類がお尻からも呼吸できることを発見。肺機能が低下した患者に腸経由で酸素を補い、症状を緩和することを目指した臨床試験が始まっている。
イグノーベル賞はどうやって選ばれるの?
イグノーベル賞の選考プロセスは非常にユニークです。以下のような手順で選ばれます:
- 推薦: 一般からの推薦を受け付けており、毎年約9000件の推薦が届きます。
- 選考委員会: 推薦された候補者は前年までの候補者リストに追加され、ノーベル賞受賞者を含むハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の教授ら複数の選考委員会によって審査されます。
- 基準: 「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に合致する内容から選ばれます。
- 授賞式: 毎年9月または10月に10名の個人または団体に授与されます。
授賞式も非常にユーモアにあふれており、ノーベル賞受賞者がプレゼンターとして登壇することもあります。
過去にどんな研究が受賞した?
イグノーベル賞は毎年ユニークで興味深い研究が受賞しています。いくつかの過去の受賞研究を紹介しますね:
- 2021年 生物学賞: 「猫が人間の指示に従うかどうかを調査する研究」。
- 2020年 医学教育賞: 「新型コロナウイルスのパンデミック中に、医学生が自分自身を診断するためのトレーニングを受けることの効果を調査する研究」。
- 2019年 化学賞: 「人間の唾液を使って汚れを落とす方法を発見した研究」。
- 2018年 医学賞: 「ジェットコースターに乗ることで腎臓結石が排出される可能性を調査する研究」。
- 2017年 流体力学賞: 「コーヒーを持って歩くときに液体がこぼれる原因を調査する研究」。
これらの研究は、日常生活の中での興味深い現象やユーモラスな発見を科学的に探求しています。