2026年2月のマルイシティ横浜閉店に伴う、ポケモンセンターヨコハマの移転先やスカイビル跡地の活用法を徹底予測。同時期に開業する「BASEGATE横浜関内」や「ポケパーク カントー」との意外な関係性から、大きく変わる横浜の商業地図と今後の展望をわかりやすく解説します。
～マルイの閉店と新しい施設のオープンが重なる「不思議」と、これからのお話～
はじめに 横浜の景色が大きく変わります
2026年、私たちがよく知る横浜の景色が、過去30年で一番大きく変わろうとしています。その中心にある出来事は、横浜駅東口にある「マルイシティ横浜」の閉店です。
1996年にスカイビルが新しくなってから約30年、ずっとそこにあったマルイがなくなることは、単にお店が一つ減るという話ではありません。これは、横浜駅、みなとみらい、そして関内という3つのエリアの関係性が変わる大きな出来事なのです。
このレポートでは、以下の3つのポイントを中心に、みなさんが一番気になっている「あのお店はどうなるの？」という疑問にお答えします。
- 2026年2月28日のマルイ閉店
- 同じ時期に東京・稲城でオープンする「ポケパーク カントー」
- 関内駅前にできる新しい施設「BASEGATE（ベースゲート）横浜関内」
結論を先に言うと、マルイの閉店は「契約期間の終了」という決まっていたことのようです。そして、みなさんが心配している「ポケモンセンター」ですが、遠くのポケパークへ行ってしまうのではなく、横浜市内の新しい場所、特に「関内」へお引越しする可能性がとても高いことがわかってきました。
なぜそう言えるのか、街づくりの視点からやさしく紐解いていきましょう。
なぜマルイは閉店するの？丸井グループの考え
30年という契約の区切り
「マルイがなくなるなんてショック！」という声も多いですが、専門的な目で見ると、これは予想できたことでした。 その理由は「契約期間」です。今のスカイビルができたのが1996年。そこから2026年まではちょうど30年です。建物の賃貸契約では20年や30年というのが一つの区切りになります。つまり、今回は急な撤退ではなく、「30年の契約を全うして、きれいに終わる」ということなのです。
丸井グループの変化 モノを売るだけじゃない会社へ
丸井という会社も、この30年で大きく変わりました。昔は「ファッションビル」としてお洋服を売るのがメインでしたが、今は「エポスカード」などの金融事業（フィンテック）が会社の柱になっています。
- 昔の丸井： お洋服を売って利益を出す
- 今の丸井： 楽しい体験を提供して、カード会員になってもらう
横浜駅周辺にはルミネやニュウマンなど、強力なライバルがたくさんいます。そんな中で、広い百貨店のようなお店を維持するのは大変です。最近はアニメやゲームのイベントで頑張っていましたが、契約終了をきっかけに、「お店を閉めて、もっと利益が出る事業に力を入れよう」と判断したのだと考えられます。
ビルの大家さん（三菱地所）の考え
ビルの持ち主である三菱地所グループにとっても、これはチャンスです。横浜駅直結という最高の場所が、30年ぶりに自分たちの手に戻ってくるからです。
築30年となると、設備も古くなってきます。実際、展望フロアの「スカイガーデン」もお休みして工事に入ります。これを機に、単なるショッピングビルではなく、オフィスや最新の研究施設など、もっと新しい価値を生み出す場所にリニューアルしたいと考えているはずです。
「2026年2月」にいろんなことが重なる不思議
ここからが本題です。マルイの閉店と、新しい施設のオープン時期が重なりすぎていることに気づきましたか？ これはただの偶然ではないかもしれません。
「ポケパーク カントー」との関係
東京都稲城市のよみうりランドにできる「ポケパーク カントー」。
- ポケパークの開業： 2026年2月5日
- マルイの閉店： 2026年2月28日
時期がとても近いです。これは、株式会社ポケモンが「2026年の春」を目標に、首都圏での戦略を大きく組み直している証拠だと言えそうです。
「移転」ではなく「役割分担」
「ポケモンセンターがなくなって、全部ポケパークに行っちゃうの？」と心配する方もいますが、その可能性は低いです。
- ポケパーク（稲城）： 自然の中で遊ぶ場所。駅から遠い。予約が必要かも。
- ポケモンセンター（横浜）： 学校帰りや休日にグッズを買う場所。駅近。
横浜から稲城までは1時間以上かかります。日常的なお買い物をする場所がなくなると困りますよね。 ですから、これからは「自然の中で遊ぶなら稲城」「お買い物や都会で楽しむなら横浜の新店舗」というふうに、役割を分けるのだと考えられます。
閉店から次のオープンまでの「空白期間」
マルイが2月末に閉店し、次に紹介する関内の施設が3月19日にオープンします。この間、約3週間の「空白」があります。 実はこれ、お店のお引越し（在庫移動やスタッフの研修）にはぴったりの期間なんです。もし単にお店を閉めるだけなら、もっと早い時期でもよかったはず。あえて2月末まで営業するのは、次のお店へのバトンタッチをスムーズにするためではないでしょうか。
ポケモンセンターはどこへ行く？有力候補を予想
ポケモンセンターヨコハマは全国でもトップクラスの人気店です。次はどこに行くのでしょうか？
次の場所に求められる条件
以前、ランドマークタワーからマルイへ移転した時のことを考えると、次の場所にはこんな条件が必要です。
- もっと広い場所： ポケモンカードの対戦スペースが必要なので、今より広さが欲しい。
- 行きやすい場所： たくさんの人が集まれる駅の近く。
- きれいな場所： ポケモンの世界観に合う新しい建物。
本命候補：「BASEGATE（ベースゲート）横浜関内」
一番可能性が高いのは、JR関内駅の目の前（昔の横浜市役所があった場所）にできる「BASEGATE横浜関内」です。
【理由1：タイミングが完璧】 マルイ閉店から約3週間後の3月19日にオープンします。お引越しにちょうどいいスケジュールです。
【理由2：DeNA（ディー・エヌ・エー）がいる】 この施設の運営には、横浜ベイスターズの親会社であり、ポケモンのスマホゲームも一緒に作っている「DeNA」が関わっています。仲良しの会社が運営する新しい施設に、目玉としてポケモンセンターを呼ぶのはとても自然なことです。
【理由3：街全体で盛り上げられる】 ここにはライブビューイングができる施設や広場があります。横浜駅のビルの中では難しかった「街全体を使ったイベント」ができるようになります。
その他の可能性
- スカイビルに残る？： ビル全体の大規模な工事が予想されるため、営業を続けるのは難しそうです。
- みなとみらいの新施設（62街区）： ここには高級ホテルや水族館ができます。いつものポケモンセンターというよりは、少し大人向けのお店ならありえるかもしれません。
結論として、「関内への移転」が一番ありそうなシナリオです。
受け皿となる新しい施設ってどんなところ？
2026年の春、横浜には新しいワクワクする場所がたくさんできます。
BASEGATE横浜関内 DeNAが仕掛ける「未来の遊び場」
関内駅前の、旧市庁舎跡地にできる巨大な施設です。
- オープン： 2026年3月19日
- 注目の遊び場「Wonderia（ワンダリア）」： DeNAが作る、映像やデジタル技術を使った体験型施設。「未知の生物との遭遇」がテーマらしいので、ここでポケモンとコラボした遊びができるかもしれません。
- ライブ施設「THE LIVE」： 大画面でスポーツやライブを楽しめる場所。ポケモンの世界大会をみんなで応援する、なんてこともできそうです。
みなとみらい62街区 水辺のラグジュアリーエリア
横浜駅東口からKアリーナを抜けた先にできます。
- 高級ホテル「フォーシーズンズ」や最新の水族館が入ります。
- ここは「お買い物」というより「観光・宿泊」を楽しむ場所になりそうです。
マルイがなくなった後のスカイビルはどうなる？
マルイが入っていた広いスペース（地下2階〜8階）はどうなるのでしょうか。3つの予想をしてみました。
- 【予想A：オフィスになる（一番ありそう）】 今の時代、横浜駅直結のオフィスはとても人気があります。スタートアップ企業や研究所などが入る「最先端のオフィス」に生まれ変わる可能性が高いです。
- 【予想B：アニメ・ホビーの聖地になる】 今のマルイのように、アニメショップやホビーショップを集めたビルにする案です。ただ、ビルのブランドイメージを考えると、全部をこれにするのは難しいかもしれません。
- 【予想C：健康と医療のビルになる】 大きな病院や高級フィットネスジムが入る案です。これも需要がありそうです。
おそらく、「メインはオフィスにしつつ、下の階に少しだけお店を残す」という形になるのではないでしょうか。
駿河屋やZARAなど、他のお店はどうなる？
- 駿河屋（ホビー・買取）： 広くて家賃が手頃な場所を好みます。近くのダイエー跡地（CeeU）周辺や、関内の古いビルなどに移るかもしれません。もしくは、スカイビルが「ホビー推し」を続けるなら残る可能性もあります。
- ZARA（ファッション）： 目立つ場所が好きなお店です。横浜駅西口のリニューアルされた場所や、みなとみらいのランドマークプラザなどに移るかもしれません。
まとめ：これから私たちが準備すること
ポケモンファンの方へ
- 2026年3月の「空白期間」に注意！ 2月末にマルイが閉まってから、次のお店が開く（予想では3月中旬）まで、横浜からポケモンセンターが一時的になくなる可能性があります。新学期の準備やプレゼントは2月上旬までに済ませておきましょう。
- 新しい行き先は「関内」かも これからは「横浜駅」ではなく「関内駅」に通うことになるかもしれません。行き方や駐車場をチェックしておきましょう。
- 新しい遊び方 「昼は稲城のポケパークで遊んで、夕方は関内の新しいポケモンセンターへ」という、夢のようなハシゴ旅ができるようになります！
地域のみなさんへ
- 横浜駅東口の雰囲気が変わります スカイビルがオフィス中心になれば、平日はビジネスマンが増えて、ランチのお店が賑わうでしょう。
- 関内がもっと元気に BASEGATEができることで、関内エリアはますます盛り上がります。マンションの価値や人気も上がるかもしれません。
マルイシティ横浜の閉店は少し寂しいですが、これは横浜という街が新しく生まれ変わるための大切なステップです。2026年の春、新しくなった横浜の景色を楽しみに待ちましょう！
