2025年12月末、25年の長きにわたる歴史に幕を下ろすフレンチの名店「ラ・ロシェル南青山」。多くの食通に愛されたレストランの閉店は、大きな驚きとともに一抹の寂しさをもって受け止められました。
しかし、オーナーシェフである「フレンチの鉄人」坂井宏行氏の言葉は、単なる終わりではない、未来への力強いメッセージを伝えています。
「この素晴らしい場所での営業には一旦区切りをつけますが、また、新しい姿で皆さまとお目にかかれる日のため、残り半年を精一杯駆け抜けて参ります」
そう、これは「閉店」ではなく、次なるステージへの「序章」なのです。本記事では、83歳にしてなお衰えぬ情熱を燃やす坂井シェフが描く「次なる一手」、その新構想に迫ります。
（※既存記事への内部リンク：ラ・ロシェル南青山閉店の詳しい経緯については、こちらの記事『「フレンチの鉄人」坂井宏行、ラ・ロシェル南青山閉店の真相。「一旦区切り」に隠された次なる一手とは？』をご覧ください。）
坂井宏行「90歳まで現役」鉄人の情熱は終わらない
坂井シェフは、インタビューで「90歳まで現役」を公言しています。 その言葉を裏付けるように、現在もジムでのトレーニングを欠かさず、健康的な肉体を維持しています。 料理人にとって健康は財産である、という哲学のもと、常に最高のパフォーマンスを追求する姿勢は、まさに「鉄人」そのものです。
この尽きることのない情熱の源泉は、どこにあるのでしょうか。
一つは、2021年にオープンした新店舗の存在です。自身の名を初めて冠したレストラン「ラ・グランド・メゾン Hiroyuki SAKAI」では、これまでの集大成ともいえる料理を提供し、新たな挑戦を続けています。 この成功体験は、坂井シェフに「まだまだやれる」という確信を与えたに違いありません。
坂井宏行の盟友・道場六三郎氏の存在
そしてもう一つ、大きな影響を与えているのが、盟友でありライバルでもある「和の鉄人」道場六三郎氏の存在です。
道場氏は93歳になった今もなお、自身の店の厨房に立ち、YouTubeチャンネル『鉄人の台所』を開設するなど、精力的な活動で世間を驚かせています。 銀座から郊外へ店を移転し、新たな客層の開拓に成功するなど、その挑戦はとどまるところを知りません。
「ムッシュも道場さんもお元気でなにより」「最強料理人」
SNSには、二人の鉄人の健在ぶりを喜ぶ声が溢れています。生涯現役を貫く盟友の姿は、坂井シェフにとって何よりの刺激となっていることでしょう。
坂井宏行 新構想の発表は2025年秋！考えられる「次の一手」とは？
公式サイトでは、今後の活動について「秋頃に改めてお伝えさせていただく所存」とアナウンスされています。 ファンが待ち望む「新しい姿」とは、一体どのような形になるのでしょうか。考えられる可能性をいくつか探ってみましょう。
新コンセプトのレストラン開業: 最も期待されるのが、新しいレストランのオープンです。「ラ・グランド・メゾン」のように、これまでの集大成となるような店舗か、あるいは全く新しいコンセプトのカジュアルな店舗か、その動向が注目されます。
新コンセプトのレストラン開業: 最も期待されるのが、新しいレストランのオープンです。「ラ・グランド・メゾン」のように、これまでの集大成となるような店舗か、あるいは全く新しいコンセプトのカジュアルな店舗か、その動向が注目されます。
原点回帰と新たな挑戦: 自身の原点である「ラ・ロシェル」の名を冠した新店舗を、意外な場所でオープンさせるサプライズもあるかもしれません。
結論：坂井宏行の伝説は、まだ終わらない
「ラ・ロシェル南青山」の閉店は、一つの時代の終わりを告げる出来事です。しかし、それは同時に、坂井宏行という一人の偉大な料理人の、新たな挑戦の始まりを意味しています。
鉄人の情熱は、決して燃え尽きてはいません。2025年秋の公式発表を、期待とともに待ちましょう。伝説の次なる一皿が、私たちを再び驚かせてくれるはずです。
