イトーヨーカドー藤沢店は、2025年1月13日に閉店することが決定しました。この店舗は1974年6月に開業し、50年にわたって地域の消費者に愛されてきました。
藤沢店は藤沢駅南口近くに位置し、地下2階、地上6階建ての建物です。地下には駐車場と食品フロアがあり、地上階には日用品や衣料品を扱うフロアがあります。また、テニススクールや英会話教室などのテナントも入居しています。
【イトーヨーカドー 藤沢店】
住所〒251-0025神奈川県藤沢市鵠沼石上1-10-1
電話番号0466-26-8311
営業時間10:00 – 21:00
2F~6F 10:00-20:00 ※一部専門店は営業時間が異なります。 詳しくは専門店街情報をご確認ください。 ※お電話の受付時間は営業時間と異なる 場合がありますのでご了承ください。
イトーヨーカドー藤沢店の閉店理由
イトーヨーカドー藤沢店の閉店理由は、いくつかの要因が重なっています。
- 業績の悪化: 特に衣料品や生活雑貨の売り上げが減少し、業績が悪化したことが大きな要因です。
- 競争の激化: ニトリやユニクロなどの競合他社の進出により、食料品以外の売り場にお客さんが行かなくなったことも影響しています。
- 事業戦略の見直し: イトーヨーカドーは、アパレル事業からの撤退と人口密集地へのエリア集中を進めており、これに伴い店舗数を減らす計画を進めています。
これらの要因が重なり、藤沢店の閉店が決定されました。地域の消費者にとっては大きな変化となりますが、新たな展開に期待が寄せられています。
イトーヨーカドー綱島店同様、跡地の出店には「ロピア」が有力になると考えられますが、まだ確定ではありません。
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イトーヨーカドー跡地に続々出店するロピアとは!
ロピアは、神奈川県を拠点に展開するディスカウントスーパーで、イトーヨーカドーの撤退店舗を引き継ぐことで注目を集めています。ロピアの名前は「ロープライスのユートピア」に由来し、「高品質なものをお得に提供する」ことをモットーとしています。
1971年に精肉店としてスタートし、現在は生鮮食品と安売りを強みに急成長しています。2009年から「ロピア」の屋号で出店を開始し、関東を中心に全国に店舗を展開。近年は関西や中部、東北、九州、さらには台湾にも進出しています。
売上高は急成長を遂げ、2023年度には4千億円を超える計画です。出店攻勢が成長の要因であり、年間5〜8店舗のペースで新規出店を続けています。
ロピアの高い販売力で徹底した売り場主導
ロピアの高い販売力の秘密は、徹底した売り場主導の運営方法にあります。創業者の子息である髙木勇輔氏が率いるロピアは、各売り場のチーフが自ら商品を買い付け、売価を決定する事業部制を採用しています。これにより、地域に合わせた専門性や対応力が高まっています。
また、ロピアは「食のテーマパーク」をコンセプトに、各売り場に個人商店のような屋号を付け、買物体験を楽しんでもらう工夫をしています。精肉売場「肉のロピア」や鮮魚売場「日本橋魚萬」などがその例です。
さらに、ロピアは大容量パックの精肉やオリジナルブランド牛、厚切りのネタを使った寿司など、人気商品を多数取り揃えています。これらの取り組みにより、ロピアは一般のスーパーを大きく上回る販売力を誇っています。
ロピアの強みとは?
100%売場主導の徹底:
- 各売場のチーフが、商品の仕入れから価格設定、陳列まで、売場全体の責任者として裁量を持って行います。そのため、地域や顧客のニーズに合った商品や価格設定が可能となり、他のスーパーにはないきめ細やかなサービスを提供できます。
ローコストオペレーション:
- 本部の機能を最小限に抑え、無駄なコストを削減することで、低価格を実現しています。
鮮度の高い商品:
- 生鮮食品は特に力を入れており、鮮度管理を徹底することで、高品質な商品を低価格で提供しています。
地域密着型の経営:
- 各店舗が地域に根差し、地元の顧客のニーズに合わせた商品展開を行っています。
従業員のモチベーションが高い:
- 従業員一人ひとりが自分の仕事に責任を持ち、顧客満足度向上に貢献できる環境が整っています。
独自の商品開発力:
- お惣菜やスイーツなど、オリジナル商品を多数開発しており、他のスーパーとの差別化を図っています。
これらの強みが生み出す顧客メリット
低価格:
- 他のスーパーと比較して、多くの商品が低価格で提供されています。
高品質:
- 鮮度抜群の生鮮食品や、オリジナル商品のクオリティの高さも魅力です。
品揃えの豊富さ:
- 地域のニーズに合わせて、幅広い商品を取り揃えています。
楽しい買い物体験:
- 各店舗の個性豊かな売場作りや、従業員の熱心な対応が、買い物そのものを楽しめるものにしています。
ロピアの強みは、単に低価格というだけでなく、高品質な商品、地域密着型のサービス、そして従業員の高いモチベーションなど、複合的な要素が組み合わさって生まれています。これらの強みが、多くの顧客から支持を集め、ロピアが成長を続けている理由と言えるでしょう。
2031年度の目標はグループ100社2兆円
OICグループは、2031年度までにグループ売上高2兆円を目指しています。これを達成するために、食品総合流通業として食の製造小売化を進め、M&Aを活用してグループ会社を100社に増やす計画です。
急成長を続けるロピアには、人材確保や物流・IT整備の課題があります。売り場主導の運営方法を維持しつつ、チェーンとしての仕組みを整備することが安定成長の鍵となります。
ロピアの拡大路線はスーパー業界に新たなダイナミズムをもたらしており、今後の成長が注目されています。
【株式会社OIC グループ概要】
社名 | 株式会社OIC グループ |
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本社所在地 | 〒212-0016 神奈川県川崎市幸区南幸町 2 丁目 9 番地 TEL.044-556-0298 FAX.044-556-0297 |
丸の内オフィス | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル13階 |
創業年月日 | 昭和46年4月28日 |
事業内容 | 食品スーパーマーケット・食肉専門店・外食店舗の運営、肉加工品・パン・惣菜・調味料等の製造・販売、食肉・青果物の生産・販売、生鮮品・加工食品・酒の輸出入・卸 |
資本金 | 1,000万円 |
代表者 | 代表取締役 髙木 勇輔 |
従業員数 | 正社員3,100名 |
社員平均年齢 | 30.5歳 |
年商(グループ合算) | 4,126億円(2024年2月期) |
グループ会社 | 株式会社ロピア、株式会社スーパーバリュー、株式会社アキダイ、 株式会社REACO、株式会社Firsto、株式会社ユーラス、 株式会社台湾ユーラス、株式会社韓国ユーラス、日本マイセラ株式会社、 川崎南部青果株式会社、川崎丸魚株式会社、株式会社L横浜センター、利恵産業株式会社、株式会社丸越醸造、とら醤油株式会社、 株式会社ロピアファーム、株式会社ファインフルーツおおぎみ、甲斐食産株式会社、 株式会社稲葉ブロイラー、京都食品株式会社、 株式会社eatopiaホールディングス、株式会社eatopia、株式会社道場六三郎事務所、 商人ねっと株式会社、フードビジネスサポート事業協同組合 |
主要取引銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、 横浜銀行、 みずほ銀行 |
イトーヨーカドー閉店予定店舗
2024年8月18日から順次、イトーヨーカドーの5店舗が閉店しています。
【追記】イトーヨーカドー茨城県からは撤退へ閉店33店の計画全体判明
セブン&アイ・ホールディングスは28日、傘下の総合スーパーであるイトーヨーカドーの5店舗を来年2月末までに順次閉店し、茨城県から撤退することを発表しました。これにより、2026年までに33店舗を閉店する計画の全体像が明らかになりました。今後は、収益力の高い店舗を残し、経営再建を目指して当面90店舗規模で営業を続ける予定です。
新たに閉店が決まった店舗は以下の5店舗です:
- 竜ケ崎店(茨城県龍ケ崎市)
- 西川口店(埼玉県川口市)
- 姉崎店(千葉県市原市)
- 川崎港町店(川崎市)
- 尾張旭店(愛知県尾張旭市)
最近のニュースによると、イトーヨーカドーは関東や愛知などの5店舗を来年2月頃までに閉店する予定です1。また、茨城県からは完全に撤退することが発表されました。これにより、イトーヨーカドーの閉店計画の全容が明らかになり、構造改革が加速しています。
さらに、八戸市のイトーヨーカドー八戸沼館店も8月31日で閉店する予定です。この店舗は地域のシンボルとして親しまれてきましたが、閉店を惜しむ声が多く寄せられています。
他にも、千葉や埼玉などの5店舗の閉店が新たに判明し、イトーヨーカドーの構造改革が進んでいることがわかります。