エーコープ飯島店が閉店…跡地に新しいスーパーはできる？町の支援と買い物難民の声まとめ

長野県飯島町の中心部で長年親しまれてきたスーパーマーケット「エーコープ飯島店」が、2025年3月末に閉店しました。
地域住民にとって身近な買い物の拠点だったこの店舗の閉店は、特に高齢者にとって深刻な影響を及ぼしています。

本記事では、エーコープ飯島店の閉店理由や町の対応、再開の可能性、そして買い物難民への代替手段まで、最新情報をわかりやすく解説します。

エーコープ飯島店が閉店【基本情報】

エーコープ飯島店は、昭和40年代以前から地元農協の直営店舗として営業してきた歴史あるスーパーです。
2001年4月からは、上伊那農協（JA上伊那）が運営を外部の企業に委託し、店舗の建物は農協が所有する形で運営が続いていました。

町の中心に位置し、日常的な買い物を支える存在として長年地域に根ざしていました。

2019年には建物の老朽化などを理由に運営会社が閉店を検討。
町と農協を交えた三者協議の結果、飯島町は約4,000万円の補助金を支出し、店舗改修を支援。

その際、「今後10年間は営業を継続する」という覚書が交わされ、一度は閉店を回避していました。

しかし、その後の新型コロナウイルスの流行により客足が激減。
さらに近隣店舗との価格競争が激しくなる中、物価高騰による仕入れコスト増を小売価格に転嫁できず、経営が悪化。

事業を担っていた社長が体調を崩したことも重なり、2025年3月末、正式に閉店が決まりました。

町としても財政面の制約から追加の補助金は難しいとの判断に至り、
宮下副町長は「特定店舗のためにさらに公費を投じることは難しい」とコメントしています。

閉店の報せが突然だったこともあり、地域には戸惑いが広がりました。
近隣に住む高齢の女性は、「これからは車で駒ケ根市まで行かなければならない。ガソリン代も高いし不安」と語ります。

「自分はまだ運転できるが、近所には歩いてしか買い物に行けない人も多い」と語る男性の声も。
店舗がなくなったことで、高齢者や車を持たない世帯にとっての買い物環境は一変しています。

飯島町は今回の閉店を受け、庁内に対策会議を設置。
宮下副町長は「町の中心部にとってなくてはならない存在だった。町民の不便を少しでも減らせるよう検討する」と語っており、今後はJA上伊那と協議の上、事業承継や再開業の可能性を模索する方針です。

現時点で後継店舗の具体的な情報はありませんが、地域の生活インフラとしての重要性を考えると、町とJAが連携しながら進展が期待されます。
町の広報や地元報道機関を通じた今後の動向に注目が集まります。

現在、飯島町で生鮮食品を扱うスーパーは「A・コープ七久保店」の1店舗のみ。
町中心部から離れており、自動車のない世帯には非常に不便な状況です。

A・コープ七久保店さんが、定期的に移動販売をしてくれたら・・・という願いがありますが・・・

🚚 実は全国では、スーパーの閉店に伴い「移動スーパー」が地域の暮らしを支える動きも。
岩手県花巻市では、閉店したイトーヨーカドーの代わりに【とくし丸】が巡回販売を開始しました。
▶︎ [移動スーパー「とくし丸」がイトーヨーカドー花巻店を引き継ぐ！コチラで読めます。

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