「小机駅前は、本当に住みやすくなるの?」「何もないって聞くけど、将来性はあるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?横浜市が推進する小机駅北口地区の再開発は、これまで都市開発が遅れていたこのエリアに、大きな変革をもたらそうとしています。
この再開発は、単なる駅前の整備にとどまらず、「水と緑の拠点」としての新しい街の姿を描き、「未来の新横浜」と称されるほどの可能性を秘めています。しかし、中には「静かな環境が失われるのでは?」といった不安や、SNSで見かける「小机は住みたくない」「何もない」といった声、さらには「処刑場」といった歴史的なワードが気になる方もいるかもしれません。
この記事では、現地調査で得たリアルな情報に加え、土地区画整理事業の全貌、新横浜再開発との相乗効果、そして地元住民の声まで、多角的な視点から小机駅前の再開発を徹底解説します。現在の課題から将来の展望まで、小机がどのように住みやすく、魅力的な街へと進化していくのかを、あなたの疑問を解消しながら明らかにしていきます。未来の小机で、より豊かな暮らしが送れるのかどうか、ぜひこの記事でご確認ください。
- 小机駅北口は再開発で住みやすさはどう変わる?
- 小机駅北口エリアの現状|都市開発が遅れていた理由とは?
- 土地区画整理事業とは?対象エリアと内容をやさしく解説
- 注目ポイントはここ!再開発のメリットと課題点
- 小机はどんな街になる?「水と緑の拠点」としての未来像
- 商業施設や住宅地の整備はある?今後の可能性を考察
- 小机の将来性は?再開発がもたらす長期的な影響
- 新横浜再開発2025が小机にもたらす相乗効果
- 小机駅北口再開発の全貌と未来:期待される変化
- 現地の写真で見る「小机駅北口」の今
- 再開発スケジュールまとめ|いつから?完成はいつごろ?
- 住民や利用者の声|期待と不安、リアルな感想
- 合わせて読みたい関連記事【2025/7/23】更新
- まとめ|日産スタジアムの裏側からもう一つの新横浜へ
小机駅北口は再開発で住みやすさはどう変わる?

小机駅は、1908年(明治41年)9月23日:横濱鐵道(東神奈川駅 – 八王子駅)の開通時に開業。


小机駅ってどんな駅?日産スタジアムとの関係や立地を解説


小机駅(こづくええき)は、神奈川県横浜市港北区に位置するJR横浜線の駅で、新幹線が停車する新横浜駅の隣にあります。大都市・横浜の“都心周辺部”にありながら、どこかローカルな雰囲気を残す駅で、都市開発が進む新横浜駅とは対照的な存在です。
小机駅の最大の特徴といえば、国内最大級の多目的スタジアム「日産スタジアム」が徒歩圏内にあるという点です。Jリーグ・横浜F・マリノスの本拠地であるほか、サッカー日本代表戦や大型音楽ライブなども開催され、イベント当日は多くの来場者でにぎわいます。
ただし、日産スタジアムの最寄り駅としては「新横浜駅」がメインで紹介されることが多く、小机駅は“もうひとつのアクセス口”として扱われがちです。ですが、スタジアムに北側から近づくには小机駅が圧倒的に便利であり、知る人ぞ知る“穴場ルート”でもあります。
それにもかかわらず、小机駅周辺ではこれまで大規模な都市開発は進まず、ロータリーは駅南側のみ、北口は未整備のままという状態が続いてきました。そうしたなかで、現在注目されているのが小机駅北口の土地区画整理事業です。長年手つかずだった北口側の土地を見直し、新たな街づくりを目指す構想が動き始めています。
次のセクションでは、その北口エリアの現状や、再開発の背景について詳しく見ていきましょう。
小机駅北口エリアの現状|都市開発が遅れていた理由とは?
小机駅の北口側は、長らく開発の手がほとんど入ってこなかった地域として知られています。駅南側には小規模ながらロータリーが整備され、住宅や商店などが点在していますが、北側は農地や戸建て住宅が中心。特に目立った商業施設もなく、駅前とは思えないほど“のどかな風景”が広がっています。
しかも、農地の一部は手入れがされておらず、雑草が伸び放題だったり、建材や車が置かれているスペースもあり、土地が有効に活用されているとは言いがたい状況です。
また、道路やインフラの面でも整備が不十分で、駅の北側にはロータリーや送迎スペースがないため、バスやタクシーの導線が悪く、車でのアクセスにも不便さがあります。
このように、小机駅北口エリアは「駅近立地」「日産スタジアムへのアクセス良好」というポテンシャルを持ちながらも、用途の異なる土地が虫食い的に存在し、方向性の定まらないまま放置されてきたことが、これまで都市開発が進まなかった最大の理由といえるでしょう。
しかし近年では、周辺で大型イベントが増え、交通の利便性やまちの魅力向上へのニーズが高まったことで、ようやく本格的な“まちづくり”の議論が動き始めています。
次は、そのカギとなる「土地区画整理事業」について解説していきます。
土地区画整理事業とは?対象エリアと内容をやさしく解説
小机駅北口で構想が進んでいるのは、「土地区画整理事業」という再開発手法です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言えば土地の使い方を整理し、効率よく街づくりを進めるための制度です。
現在、小机駅の北側には、宅地・農地・建材置き場・空き地などが入り混じる状態が広がっています。土地の所有者や用途がバラバラなため、街としての一体感が生まれにくく、景観や利便性にも課題がありました。
このような状況を改善するため、約18.6ヘクタールに及ぶ広大なエリアを対象に、以下のような再整備が検討されています。
土地区画整理事業で予定されている内容(概要)
- 道路や歩道の再整備による交通利便性の向上
- 土地の区画を整え直し、利用効率を高める(例:商業・住宅エリアの明確化)
- 水路や緑地の保全・活用による景観づくり
- 地域全体で災害対策やインフラ強化も
土地区画整理事業の大きな特徴は、既存の土地を「買い取ってから再整備する」方式ではなく、土地の所有者がそのまま関わりながら、再配置して街を整えていくという点です。これにより、地域住民の合意を得ながら進めることが可能で、大規模な再開発の入り口として使われることも多い手法です。
小机駅北口では、2025年春に「業務代行予定者(=実務を担う企業や団体)」を選定し、2027年度中の土地区画整理組合の設立を目指す流れとなっています。
これが実現すれば、土地利用の方針が整理され、商業施設や住宅エリアの整備が本格的に動き出すと見られています。
次は、この地域が持つ「課題」と「強み」を掘り下げ、なぜこの再開発が今注目されているのかを見ていきましょう。
注目ポイントはここ!再開発のメリットと課題点
小机駅北口エリアの再開発は、長年手つかずだった地域を活性化する大きなチャンスである一方で、いくつかの課題も抱えています。ここでは、地域が持つポテンシャル(強み)と、現在直面している課題の両面から整理してみましょう。
現在の課題点
- 土地利用がバラバラで方向性がない
農地・戸建て・資材置き場が混在し、まち全体としての統一感がありません。
虫食い的に開発されており、無秩序な印象を与えてしまいます。 - 農地の荒廃・景観の悪化
管理されていない農地や空き地が点在し、放置されたままの土地が景観を損ねています。 - インフラの未整備
ロータリーが北口側に存在せず、車両の乗降やバスの導線が確保されていません。
歩道の幅も狭く、通行時に不便を感じる人も多いようです。
再開発エリアの強み・注目ポイント
- 日産スタジアムの近接地という高い集客力
国内最大級のスタジアムが徒歩圏内にあり、イベント時には数万人単位の来場者が訪れます。 - 第三京浜道路や港北JCTに近く、交通利便性も◎
車でのアクセスが良好なため、大型商業施設や駐車場付きの複合開発にも適しています。 - 横浜F・マリノスの“聖地”という地域資源
サッカーファンが定期的に訪れるため、関連ビジネスとの相性も抜群です。 - 自然や緑地が残っており、環境共生型のまちづくりが可能
“水と緑の拠点”として、都市計画上の重要なエリアと位置づけられています。
このように、小机駅北口エリアは「現状に課題があるからこそ、ポテンシャルが大きい」といえます。
再開発により、交通の利便性を高めつつ、スタジアムとの一体的な都市空間を生み出すことができれば、新横浜とはまた違った“にぎわいの拠点”が誕生するかもしれません。
「小机は住みたくない?何もない?」再開発が変える課題と魅力
小机エリアについて検索すると、「住みたくない」「何もない」といった声を目にすることもあるかもしれません。確かに現在の小机駅北口周辺は、都市開発が遅れており、以下のような課題が指摘されてきました。
- 交通の不便さ: 駅周辺の道路が狭く、特に北口側は整備が進んでいないため、車での移動や歩行者・自転車の通行がしづらい箇所があります。
- 商業施設の不足: 駅前にコンビニや小規模な飲食店はありますが、大型の商業施設や多様な専門店が少ないため、日常の買い物や娯楽には不便を感じる方もいます。
- 夜間の人通りの少なさ: 住宅地が広がっており、夜間は人通りが少なく、道によっては暗く感じる場所もあります。
しかし、今回の再開発は、まさにこれらの課題を解決し、小机の魅力を最大限に引き出すためのものです。
- 交通インフラの改善: 道路の拡幅や歩道の整備により、駅周辺の交通の流れがスムーズになり、歩行者や自転車の安全性も向上します。バスロータリーの整備も予定されており、公共交通機関の利便性も高まるでしょう。
- 新たな商業施設の誘致: 再開発エリア内には商業施設用地が計画されており、日用品店や飲食店など、生活に密着した店舗の誘致が期待されています。これにより、駅前での買い物や食事がより便利になります。
- 安全・安心な街づくり: 街灯の増設や防犯カメラの設置など、再開発と合わせて安全対策も強化される見込みです。また、新たな住宅地や公園が整備されることで、人の流れが増え、夜間も活気のある雰囲気が生まれるでしょう。
小机は、元々豊かな自然と静かで落ち着いた住環境が魅力のエリアです。再開発によって利便性が加わることで、これらの既存の魅力がさらに輝き、「住みたくない」どころか、多くの方が「住みたい」と感じるような、バランスの取れた魅力的な街へと変貌を遂げることでしょう。
次は、その「まちづくりコンセプト」について、さらに詳しく見ていきましょう。
小机はどんな街になる?「水と緑の拠点」としての未来像
小机駅北口エリアの再開発は、単なる建て替えや道路整備ではなく、“地域の特性を活かした未来志向の街づくり”がテーマとなっています。特に横浜市の都市計画マスタープランでは、このエリアが「水と緑の拠点」として位置づけられており、自然と人との共生を意識した都市設計が期待されています。
自然を活かす「水と緑」のコンセプトとは?
現在の小机北口エリアには、まだ多くの農地や緑地、自然水路が残っており、横浜市内では貴重な“未開発ゾーン”ともいえる地域です。この自然環境をただ整地するのではなく、水辺や緑地を生かしたまちづくりが構想されています。
たとえば、農地を完全に宅地化するのではなく、コミュニティ農園や市民の憩いの場として整備する案も想定されており、自然を感じながら暮らせる“エコな街”として注目を集めています。
スポーツ×自然の共生エリアへ
また、日産スタジアムや「日産フィールド小机」といったスポーツ施設が徒歩圏内に揃っている点も、この地域ならではの強みです。
そのため、再開発では「スポーツを通じた交流」をキーワードに、下記のような構想が検討されています。
- 地域住民とスタジアム来場者がつながる仕組み(市民交流エリアなど)
- サイクリング・ウォーキングが楽しめる緑道整備
- ランナー向け休憩施設やカフェスペース
つまり、小机駅北口は、「自然」「スポーツ」「住まい」が一体となった都市空間をめざして再開発が進んでいく計画なのです。
商業施設や住宅地の整備はある?今後の可能性を考察
小机駅北口エリアの再開発では、商業施設や住宅地の整備も大きな注目ポイントです。これまで開発が進んできたのは新横浜駅周辺でしたが、小机駅側にも人が集まる拠点ができれば、地域全体の利便性と価値が一段と高まります。
商業施設ができる可能性は?
再開発の計画段階では、明確なテナント名などは出ていないものの、「生活利便性を高めるための商業施設整備」という文言は事業構想の中に盛り込まれています。
たとえば横浜市内では、ゆめが丘駅に直結する商業施設「ゆめが丘ソラトス」が2024年に開業し、地域住民だけでなく観光客も呼び込む成功例となっています。
小机駅周辺も、日産スタジアムの集客力を活かしつつ、「スタジアム帰りに立ち寄れるショッピング・飲食拠点」としての施設が整備される可能性は十分にあるでしょう。
また、駅前ロータリーの整備や、スタジアム側との動線確保に合わせて、カフェ・コンビニ・ドラッグストア・フードホールといった施設が入ることで、日常とイベント時の両方に対応できる“多機能な商業拠点”になる可能性も。
住宅地はどうなる?子育て世帯向けエリアに期待
北口側はもともと農地や戸建てが多く、住宅地としてのポテンシャルも高いエリアです。区画整理によって道路やインフラが整えば、子育て世帯向けの新興住宅街としての開発も見込まれます。
駅から徒歩圏でありながら自然豊かで、しかもスタジアムや緑地が身近にある――そんなロケーションは、近年ニーズが高まっている**「環境と利便性の両立」を叶える住宅地**として支持されやすい条件がそろっています。
加えて、都市部に比べて地価も比較的落ち着いているため、「新横浜は高すぎるけど、近くに住みたい」という層の移住先としても注目されるかもしれません。
このように、商業と住宅のバランスをうまく整えることができれば、小机駅北口エリアは「住んでも良し、訪れても良し」の理想的な新拠点へと進化することが期待されます。
小机の将来性は?再開発がもたらす長期的な影響
小机駅北口の再開発は、単に駅前を整備するだけでなく、エリア全体に長期的なポジティブな影響をもたらし、その「将来性」を大きく高めるものです。
まず、人口流入と地域の活性化が期待されます。新しい住宅地の整備や商業施設の誘致により、特に子育て世代や若い層の転入が増える可能性があります。これにより、街全体の年齢層が若返り、地域コミュニティがより活発になることが見込まれます。
次に、地価の安定・上昇です。土地区画整理事業によって土地の形状が整えられ、インフラが整備されることで、土地としての価値が高まります。これは、周辺エリアの不動産市場にも良い影響を与え、安定した資産価値を維持する要因となるでしょう。
また、子育て世代が暮らしやすい環境の創出も重要なポイントです。新しい公園や緑地が整備され、「水と緑の拠点」というコンセプトが実現することで、子どもたちが安心して遊べる環境が整います。これにより、若いファミリー層にとって魅力的な居住地となり、長期的な地域の発展に貢献します。
さらに、防災機能の強化も見逃せません。計画的な道路整備や公園の配置は、災害時の避難経路の確保や避難場所の提供にも繋がり、地域全体の安全性が向上します。
このように、今回の再開発は、小机が持続的に発展し、より多くの人々にとって魅力的な居住地となるための基盤を築くものであり、その将来性は非常に明るいと言えるでしょう。
新横浜再開発2025が小机にもたらす相乗効果
小机駅と隣接する新横浜駅周辺では、2025年やその先を見据えた大規模な再開発が現在も進行中です。例えば、北口の「新横浜駅北口駅ビル(仮称)」や、南口の「横浜アリーナ」周辺の再整備など、新たな商業施設やビジネス拠点の創出が進んでいます。これらの新横浜での動きは、小机エリアにも様々な相乗効果をもたらします。
まず、交通利便性の向上が挙げられます。新横浜駅は東海道新幹線やJR横浜線、市営地下鉄ブルーライン、さらに東急新横浜線・相鉄新横浜線が乗り入れる交通の要衝です。新横浜の再開発によって交通結節点としての機能がさらに強化されれば、小机からもよりスムーズに広域へのアクセスが可能になります。
次に、商業・ビジネス機能の恩恵です。新横浜に新たな商業施設やオフィスビルが増えることで、小机住民も最新のショッピングや多様なサービスを利用しやすくなります。また、新横浜のビジネス街としての発展は、周辺地域の雇用機会を増やし、小机に住む人々の働き方にも選択肢を与える可能性があります。
さらに、地域ブランド力の向上にも繋がるでしょう。国際的なビジネス拠点としての地位を確立しつつある新横浜の隣に位置することで、小机エリアの知名度やイメージも自然と向上します。これは、小机の住居としての魅力を高め、不動産価値にも良い影響を与えると考えられます。
このように、新横浜のダイナミックな再開発は、小机単独の発展だけでなく、広域的な視点から小机の利便性と価値を一層引き上げ、両エリアの相乗効果を生み出すものとして注目されています。
小机駅北口再開発の全貌と未来:期待される変化
小机駅北口の再開発は、「小机駅北口地区土地区画整理準備組合」を中心に、長年にわたる議論と計画を経て、いよいよ本格的に動き出しています。この再開発は、これまでの未整備な駅前空間を、誰もが快適に利用できる機能的で魅力的な街へと変貌させることを目指しています。
計画の核となるのは、土地区画整理事業です。これにより、不整形な土地が整形され、計画的な道路や公園、公共施設用地が確保されます。具体的には、以下のような大きな変化が期待されています。
- 駅前広場の整備: 駅を出てすぐに広々とした空間が整備され、バスやタクシーの乗り降りがスムーズになります。これにより、駅の利便性が格段に向上するでしょう。
- 幹線道路の拡幅と新設: 駅周辺の主要な道路が拡幅・新設され、交通渋滞の緩和や歩行者・自転車の安全確保が図られます。特に、駅から日産スタジアム方面へのアクセスも改善される見込みです。
- 新たな商業・業務施設の誘致: 計画地内には商業施設や業務施設を誘致するための区画が設けられており、生活利便性の向上が期待されます。これにより、これまで不足していた店舗やサービスが充実し、駅周辺に賑わいが生まれるでしょう。
- 質の高い住宅地の形成: 良好な住環境を確保するため、計画的に整備された住宅地が誕生します。公園や緑地もバランス良く配置され、子育て世代にも優しい住みやすいエリアとなるでしょう。
この再開発によって、小机駅北口は単なる通過点ではなく、人々が集い、活動する地域の新たな拠点としての役割を果たすようになります。長年の課題が解決され、より快適で魅力的な街へと生まれ変わる未来に、大きな期待が寄せられています。
次のセクションでは、現地の様子を実際の写真で紹介しながら、今の姿を可視化していきます。
現地の写真で見る「小机駅北口」の今
ここからは、実際に小机駅北口エリアを現地取材した写真とともに、現在の街の様子をご紹介します。
再開発の構想が進んでいるとはいえ、まだまだ手つかずのエリアも多く、現地を歩くことで見えてくる課題とポテンシャルがたくさんあります。
駅の北口周辺|未整備の雰囲気と駅前のギャップ
まず目に飛び込んでくるのは、ロータリーのない駅北口の様子です。
南口側には小さなロータリーや送迎スペースが整備されていますが、北口にはそのような機能はなく、雑然とした雰囲気が残っています。

小机駅北口の現在の出入口とその周辺の様子 自動販売機がある所は、民家。商店街は、南口に出ないとない。

北口から歩いても、こんな感じでこの道の突き当りが小机駅北口。

南口は、こんな感じ

南口で、たまたま見つけたファミリーマートが8月5日にオープンだそうです。お話を聞いたオーナーさん?
丸顔で優しい雰囲気の方でした(* ´艸`)クスクス

この場所は昔、泉屋という酒屋があった場所ですね。自宅に良く配達に来ていた黒縁メガネのお兄さんを思い出します。(* ´艸`)クスクス

南口を出ると、道路の左右に商店街らしき雰囲気が・・・?

南口を出ると、道路の左右に商店街らしき雰囲気が・・・。
歩行者スペースも狭く、通勤・通学の人たちがすれ違うのがやっとという箇所も。再開発での歩道拡張や景観整備が望まれます。
農地・資材置場が混在する再開発予定地
駅から少し離れると、農地・空き地・戸建て住宅が入り混じるエリアが広がっています。
なかには長らく使われていないと見られる土地もあり、草が生い茂っていたり、資材置場として利用されている場所もあります。

小机駅北口は、まだこのような感じが残ってます。

小机駅東側の様子。このような土地の再整備こそが、今回の土地区画整理事業の核となる部分です。ちなみに、この坂を上がると日産スタジアム。
日産スタジアムとの距離感・アクセスの現実
スタジアム方面に向かうと、小机駅から徒歩数分で日産スタジアムの北側に到着します。
新横浜駅と比べて混雑も少なく、「こちらの方が近くて楽」と感じる人も少なくありません。

現状では“裏口的な存在”の北口ですが、再開発によって「スタジアムの正面口」としての機能を持つ可能性もあります。
このように、写真を通じて見えてくるのは、伸びしろはあるのにまだ活かされていない土地の存在です。再開発によってこれらがどう変わるのか、注目が集まっています。
小机の歴史と文化に触れる:小机城址と知られざる過去
小机は、現在の静かな住宅地のイメージとは裏腹に、かつては「小机城」という堅固な城があり、戦国時代には重要な拠点として歴史の舞台となりました。「小机 処刑場」といった検索クエリに見られるように、この地域には過去の出来事に関する様々な歴史的背景や物語が伝えられています。
小机城は室町時代に築城されたとされ、特に1477年に太田道灌と扇谷上杉氏・山内上杉氏連合軍の間で繰り広げられた「小机の合戦」は有名です。この戦いは激戦となり、多くの犠牲者が出たと言われています。「処刑場」という言葉は、このような戦乱の歴史や、戦後に捕らえられた兵士たちの処遇、あるいは供養のための塚などに関連する記憶からきている可能性があります。
しかし、現在、小机城の跡地は「小机城址市民の森」として整備され、豊かな緑に囲まれた地域の憩いの場となっています。城の遺構の一部が残されており、散策路が整備されているため、歴史を感じながら自然を楽しむことができます。
小机の歴史は、決してネガティブな側面だけではありません。城下町として栄え、地域の中心地として発展してきた歴史があり、今もなおその名残を感じさせる場所があります。再開発によって未来に向けて進化する小机ですが、この深い歴史と文化の背景を知ることで、街への愛着がさらに深まることでしょう。
再開発スケジュールまとめ|いつから?完成はいつごろ?

小机駅北口の土地区画整理事業は、まだ構想段階ではあるものの、具体的なスケジュールも徐々に明らかになってきています。
都市開発は長期プロジェクトになるケースが多く、このエリアも数年単位で段階的に進んでいくことが予想されます。
現在までに発表されているスケジュール(予定)
年度 | 主な動き |
---|---|
2025年度(春頃) | 業務代行予定者の選定(事業の実務を担う主体) |
2026~2027年度 | 関係者協議や詳細計画の策定、準備作業など |
2027年度中 | 土地区画整理組合の設立(地権者による正式な組織化) |
2028年以降~それ以上になる可能性大 | 実際の工事着手、街区整備、インフラ整備など順次開始 |
完成までにかかる期間は?
一般的に、土地区画整理事業は組合設立から完了まで5年~10年程度かかることが多いため、順調に進んでも実際の完成・まちびらきは2032年前後になる可能性が高いと考えられます。
ただし、区画整理後の土地に新たな住宅や商業施設が建設されるには、さらにそこから時間を要するため、最終的な街の完成イメージは2035年ごろを視野に入れておく必要があるでしょう。
今後の注目ポイント
- どの企業が「業務代行者」として選ばれるのか?
- 地権者の合意形成がどこまで円滑に進むか?
- 商業施設や公共施設の計画がいつ具体化されるか?
こうした点に注目しながら、最新情報を継続的にチェックしていくことが大切です。
このように長期計画だからこそ、早い段階から地域の変化に目を向けておくことで、暮らしにも投資にも役立つ“街の先読み”が可能になります。
次は、実際にこの地域に関わる人たちの声を集め、期待と不安が入り混じるリアルな反応を紹介していきます。
住民や利用者の声|期待と不安、リアルな感想
小机駅北口の再開発について、地元住民やスタジアム利用者からはさまざまな声が聞かれます。再開発に期待する人がいる一方で、「今のままがいい」という慎重な意見も存在しており、地域の変化に対するリアルな反応を見ていくことも重要です。
「便利になるなら歓迎!」という期待の声
- 「昔から駅北口は不便だったから、やっと整備が進むのは嬉しい」
- 「スタジアム帰りに寄れる飲食店やカフェができたら助かる」
- 「住宅地としても魅力が出ると思う。子育て世代には良さそう」
特に若年層や子育て世帯からは、商業施設や生活利便施設の整備に前向きな声が多く見られました。
また、イベント時の混雑解消や安全性向上を期待する声も一定数あります。
一方で「静かなままでいてほしい」という慎重な声も
- 「静かな住宅地の雰囲気が壊れそうで少し心配」
- 「人が増えることで騒音や治安が悪化しないか不安」
- 「長年住んでいる人の意見もちゃんと反映してほしい」
こうした意見は、長年この地域で暮らしてきた高齢者や地権者層に多く、再開発による“まちの急激な変化”に対する戸惑いが感じられます。
調和あるまちづくりが成功のカギ
再開発によってエリアが活性化し、利便性が高まるのは間違いありませんが、地域住民の理解と合意形成がスムーズに進むかどうかが成功のカギになります。
横浜市としても、「水と緑」「スポーツ」「人とのつながり」といったテーマを軸に、単なる都市化ではなく**“暮らしやすく、愛される街”づくり**を目指している点が注目されます。
次の最終セクションでは、ここまでの情報をまとめ、小机駅北口がどう変わるのかを展望します。
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まとめ|日産スタジアムの裏側からもう一つの新横浜へ

小机駅北口エリアはこれまで、駅近にもかかわらず都市開発がほとんど進んでこなかった「空白の地域」でした。しかし近年になって、土地区画整理事業というかたちで本格的な再開発の構想が動き出し、注目が集まり始めています。
このエリアの特徴は、「放置された土地が多い」=「開発の余地がある」という点にあります。さらに、日産スタジアムの北側に位置し、イベント来場者を取り込める強力な立地ポテンシャルも備えています。
今後のまちづくりは、「水と緑の拠点」「スポーツとの共生」「暮らしやすさの向上」をテーマに、商業施設や住宅地の整備が進むと見られています。2030年代には、まったく新しい街並みに生まれ変わっているかもしれません。
「新横浜駅前=表玄関」だとすれば、再開発後の小机駅北口は“日産スタジアムの裏側”ではなく、“もうひとつの新横浜の顔”になる可能性を秘めています。
昔は、小机駅から綱島駅を繋ぐバス路線がありましたが、1時間に1~2本しかありませんでしたね~。再開発が進むにつれて、新しいバズ路線の見直しもされる事と思います。
開発が進む今だからこそ、現地を訪れて変化の兆しを感じてみるのもおすすめです。そして、変わりゆくこの街の姿を、今後も継続して見守っていきましょう。