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2024年新紙幣は誰?人物を決める基準は?

新紙幣の見本 NEWS(総合)
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2024年の7月初旬、新たな紙幣が登場します。 そのデザインには、日本の歴史を彩った偉大な人物が選ばれます。しかし、どのような基準でその人物が選ばれるのでしょうか。

2024年新紙幣は誰?人物を決める基準は?

新一万円札は「日本経済の父」渋沢栄一

新しい一万円札に描かれる人物は、「日本経済の父」と呼ばれている渋沢栄一(しぶさわえいいち)です。

新一万円札は「日本経済の父」渋沢栄一

渋沢栄一氏の功績について

渋沢栄一氏(1840-1931)は、日本の近代経済社会の基礎を築き、実業界のみならず社会公共事業、民間外交の面においても指導的役割を果たしました。以下に彼の主な功績を詳しく紹介します。

日本初の株式会社の設立:渋沢氏は、フランスへの外遊で得た合本組織(いわゆる株式会社)の仕組みを参考に、「静岡商法会所」という組織を設立しました。

日本の銀行と金融のシステムの樹立:1873年に大蔵省時代に自らが制定に関わった「国立銀行条例」を使って、日本で初めての銀行「第一国立銀行(現:みずほ銀行)」を設立しました。

大蔵省に入省し日本近代化に貢献:渋沢氏は大蔵省(現:財務省)に入省し、その間に多くの法律や制度を整備しました。それまでに藩ごとで統一されていなかった度量衡や税制などを、全国統一させることに奔走したのです。

500以上に及ぶ企業の創業・営業に関与:渋沢氏は500以上の企業の創業・営業に関与しました。現在もある大企業も多く渋沢が関係しており、現在の日本経済を支えています。

日本のライフラインの基礎を築いた:渋沢氏は1884年に「東京瓦斯株式会社」という会社を設立しました。また、1882年に工部大学校の学生らの提案を受けて、「東京電灯株式会社」を設立し、火力発電所を建設して東京に電力を供給しています。

教育機関・社会公共事業の支援:渋沢氏は約600の教育機関・社会公共事業の支援並びに民間外交に尽力しました。

以上のように、渋沢栄一氏の功績は多岐にわたります。彼の活動は日本の近代化に大いに貢献し、現在の日本社会にも大きな影響を与えています。

新五千円札は「女子専門教育の先駆者」津田梅子

新しい五千円札に描かれる人物は、津田塾大学の設立者でもある津田梅子(つだうめこ)です。

新五千円札は「女子専門教育の先駆者」津田梅子

津田梅子(1864-1929)は、明治・大正時代の女性教育家として知られています。
津田梅子は6歳の時、父親の意向で岩倉使節団と共にアメリカへ留学、約10年後に帰国してからは英語教師として女生徒たちに英語を教えます。
女性の地位を高めるために自分自身の学校を作りたいと願う梅子は再度留学を決意。
1889年にアメリカに再留学してから、1900年に女子英学塾(現:津田塾大学)を創設しました。
彼女は生涯を通じて、女性の地位向上と女子高等教育に尽力しました。

日本人女性で初めて留学生として渡米し、女性の地位向上に尽力したことから、現代女性のパイオニア的存在となっています。

この肖像の年代は、女子英学塾を創立した年齢であり、津田梅子の教育者としてのキャリアが確立した年代である30歳代の写真を参考として描かれました。

新千円札は「近代日本医学の父」北里柴三郎

新しい千円札に描かれる人物は、北里柴三郎(きたざとしばさぶろう)です。

新千円札は「近代日本医学の父」北里柴三郎

北里柴三郎(1853-1931)は、微生物学者・教育者で「近代日本医学の父」と呼ばれています。
1885年からドイツのベルリン大学に留学、1889年に世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功し、破傷風の予防と治療方法の開発に貢献しました。帰国後は伝染病研究所を創設し、1894年には原因調査として渡った香港でペスト菌を発見しました。
慶應義塾大学医学部の創設や日本医師会、病院の設立などにも積極的に従事しました。

2023年現在の千円札の肖像・野口英世は北里柴三郎の弟子であり、自身の研究のみならず優秀な後進を育てたことでも日本の医学に貢献しています。

この肖像画は、風格や品位があり、学者としての地位が確立し、働き盛りで充実した様子が伺えるため、50歳代の写真を参考として描かれました。

新紙幣の人物はどうやって決まる?

紙幣には日本の歴史上で功績を残した人物が描かれます。
2023年度時点で紙幣に描かれている人物は、一万円札は福澤諭吉、五千円札は樋口一葉、千円札は野口英世ですよね。

お札に描かれる人物を決める基準

お札の様式は、財務省、お金を発行している日本銀行、お金を製造している国立印刷局が協議して、最終的には法律に従って財務大臣が決めます。
お札に描かれる人物を決める制約は特にありませんが、おおよそ以下の理由で選定されています。

①日本国民が世界に誇れる人物で、教科書に載っているなど、一般によく知られていること。

②偽造防止の目的から、なるべく精密な人物像の写真や絵画を入手できる人物であること。

引用:独立行政法人 国立印刷局 – お札に関するよくあるご質問
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